麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

大洋技研株式会社
ネマタの戦術本レビュー第1150回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その11 著:平澤元気」

ネマタの戦術本レビュー第1150回「『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』編 その11 著:平澤元気」

CABO求人麻雀BarWatch
ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

▼書籍版


▼Kindle版

第4章 最速で勝ち組になるための押し引き

①勝ち組と負け組を分けるもの

初心者は得てしてベタオリが出来ていないので放銃率が高いですが、大学に入って麻雀を打ち込むようになったばかりの私はベタオリしてばかり。放銃率は低くてもアガリ率が伸びずに勝ちきれずにいました。まさしく、麻雀の抱えるジレンマに陥っていたのです。

このジレンマを解消するためにも、押し引きの2つのポイント、①「アガれそうか」②「切る牌の危険度」のうち、まずは①を中心に考えることをお勧めします。当時の私に限らず、「放銃率は低くても、アガリ率が伸びずに勝ちきれずにいる」打ち手は②を中心に押し引きを判断しているので、押すべき手牌で必要以上に降りているもの。もちろん②が押し引きの決め手になることも少なくないのですが、①を中心に判断していれば、②の要素で押し引きを調整するのは難しくありません。

②麻雀で一番お得な知識

「アガれそうかどうか」と言われると、「手広い形が残っているかどうか」と考えがちですが、実は最も重要で、お得な知識なのが、「アガリにまで何手かかるか」つまりはシャンテン数です。177ページにまとめられているように、まずは①テンパイなら押し②2シャンテンかそれより悪ければオリ このことを押さえておきましょう。

押し引き判断で「切る牌の危険度」は一旦置いておくというのもこの為です。アガリやすいかどうかより危険度が先行すると、①のケースで引き過ぎになるうえに、②のケースで押し過ぎてしまうために結果的に勝てなくなってしまうのです。ある局面では「押し過ぎ」なのに別の局面では「引き過ぎ」になっているのですから、意識的に押し引き判断を変えようとしても上手くいきません。

「テンパイなら全押し」戦略は、全体的に見れば「押し過ぎ」の部類ですが、2シャンテンから降りることが「引き過ぎ」になることは滅多にないので、「押し過ぎ」を改善していけば自然と正しい押し引き基準が身に付きやすくなります。それも181ページのように、「待ちがほとんど無いからテンパイからでも降りる」といったケースは分かりやすいので、改善していくのも簡単です。

これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法

70点取れれば勝ち組になれる

一般的に強者と言われる人たちは
(1)自分の手牌
(2)捨牌や点数状況など手牌以外の公開情報
(3)公開情報から推測される「相手の手牌」や「残りの牌山」などの非公開情報
(4)相手の打ち筋や癖など
(5)相手の理牌や打牌のテンポなど、牌理以外の読み

といった様々な情報からどんな選択をするか決定しています。しかしながら、初心者がこれらの情報をいきなりすべて処理するのは不可能です。ではどうするべきか。初心者でも扱うことができる最小限かつ、より勝利に貢献しやすい情報のみをひとまずは考えれば良い、ということになるでしょう。

初心者の方が麻雀をする可能性のある多くのフィールド、仲間とのセット打ちや天鳳で言えば特上卓くらいまでのレベルを上限と考えた場合、その中で半分より上の実力を手に入れるには、(1)~(2)の情報があれば十分です。

したがって本書は(1)~(2)のみを用いて問題に答えています。結果としてそれは正解((3)~(5)も含めた強者たちの見解)とは違う選択であることもあります。しかしそれこそが勝ち組になるための最短ルートなのです。

購入はこちら

▼書籍版


▼Kindle版

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top