Mリーガー最年長である沢崎誠。普段はサービス精神旺盛で、笑顔溢れる沢崎だが、一度雀卓に着くとしつこく粘る麻雀を見せることから、「マムシの沢崎」の異名を持つ。対局中の想像を超える1手、怒涛の連荘から、最近では「怪物」との呼び名も高い。本記事では沢崎の雀風、彼が紡いできた長い歴史、そしてプライベートについても迫っていこう。
目次
沢崎誠の基本情報・プロフィールデータ
名前 | 沢崎 誠(さわざき まこと) |
異名 | マムシの沢崎 |
生年月日 | 1955年1月13日 |
出身地 | 群馬県安中市 |
血液型 | B型 |
趣味・特技 | 散歩、お酒 |
本人公式SNS | |
所属団体 | 日本プロ麻雀連盟 |
所属チーム | KADOKAWAサクラナイツ |
プロ入会年 | 1984年 |
主なタイトル | 第13期十段位 第16・27期麻雀マスターズ 麻雀最強戦2013 第14回モンド名人戦 第16回モンド王座 他多数 |
一度麻雀から離れると、優しい表情とファンへのサービス精神も旺盛な沢崎。普段は健康のためにウォーキングをしたり、食事にも気をつかったりしているのだという。自炊はお手のもので、おでん作りでは自家製のだし汁に食材を入れ、10時間味をしみ込ませるほどのこだわりっぷりだそう。
経歴
1984年:日本麻雀連盟3期生でプロ入り
1996年:第13期十段位
2007年:第16期麻雀マスターズ
2013年:麻雀最強戦2013(優勝)
2017年:第3期麻雀日本シリーズ2017(優勝)
2018年:第27期麻雀マスターズ(優勝)
2019年:第5期麻雀日本日本シリーズ2019(優勝)
2020年:第14回モンド名人戦(優勝)、第16回モンド王座(優勝)
麻雀との出会い・きっかけ
沢崎が麻雀と出会ったのは大学時代。当時は麻雀ブームの全盛期で、例外なく沢崎も麻雀にハマった。学校の周りにあった麻雀店に通い、のめり込んでいく。そして26歳の頃、麻雀店のボーイをはじめた。お店には灘麻太郎や小島武夫もよく来ていたという。そして1984年、29歳の時に日本プロ麻雀連盟3期生としてプロ入りを果たす。プロ入り後は作家である伊集院静の一局を見て、沢崎の麻雀への意識がガラリと変わるのであった──。続きは当メディア・麻雀ウォッチでのインタビュー記事をご覧いただきたい。
沢崎誠が決意した日「感動を生み出せる打ち手になりたい」 Mリーガー列伝(17)
沢崎誠の打ち方や雀風
「マムシの沢崎」の異名で恐れられる沢崎。そんな沢崎の雀風は何でもそつなくこなすバランス型。だが、そこに経験や感性に基づく独自の選択を織り交ぜてくるのが沢崎の恐ろしいところ。効率一辺倒ではない独特の手筋が対局者を混乱に陥れる。
また、マムシと呼ばれる最大の理由がその恐るべき粘り強さだ。あらゆる手段を駆使して連荘し続ける沢崎プロ長い親番は、点数のみならず心をも蝕んでいく。インタビューにて、「私の麻雀が一番最新」だと言い切きった沢崎。最年長Mリーガーの麻雀は、今もなお進化を続けているのかもしれない。
沢崎誠の対局時の様子
Mリーグ2019 10月25日 1戦目
「Mリーグ2019 10月25日 1戦目」、沢崎プロは「マムシ」の異名通り、恐ろしい粘りで勝利を掴んだ。ライバルの満貫クラスのツモアガリを受けて、徐々に点数を失っていく沢崎。気がつけば持ち点はトップと約40000点も離れたわずか5800点。試合はそのまま終盤まで進んでいく。
対局者はもちろん、視聴者までもが本当の勝負はここからだと考えたに違いない。オーラスには恐ろしいマムシ・沢崎の親番が待っているからだ。予想通り試合は簡単には終わらない。リーチで獲物にじわじわと迫る沢崎。追い詰められたライバルから12000点、4800点と出アガリを決め、とどめは6000オールのツモアガリ。
沢崎プロがオーラスの親番でマムシの恐ろしさを記憶に刻みつけた。
【10/25 Mリーグ 結果】サクラナイツ・沢崎が3勝目で個人とチームの首位をキープ!Pirates・石橋も初勝利を挙げる!
Mリーグ2020 レギュラーシーズン 3月2日 1戦目
「Mリーグ2020 レギュラーシーズン 3月2日 1戦目」では半荘を通じて沢崎の攻めの姿勢が光った。東3局、カンチャンながら一盃口のテンパイをいれた沢崎プロはダマテンを選択。しかし、終盤に差し掛かったところでおもむろにツモ切りリーチ。見事に一発でアガリを決めた。
その後沢崎はトップに立つが、攻めの姿勢を崩さない。勝負手を作り上げると、テンパイ模様のライバルに超危険なドラも切り飛ばして勝負。これを見事にアガりきると続くオーラス、3軒リーチに囲まれるもテンパイ。アガればトップ、満貫をツモられれば逆転という難しい状況で、沢崎は攻勢に出ることを選択。結果は2着目に放銃となってヒヤリとする場面だったが、開かれた手はリーチのみ。攻めの選択でトップをキープし見事に勝利を掴んだ。
【3/2 Mリーグ2020 結果】沢崎、岡田とサクラナイツが連勝!一気に300ポイントに乗せてセミファイナル進出をほぼ手中に!!
Mリーグ2019 11月19日 2戦目
沢崎がまたも親番で恐怖を刻みつけたのがこの試合。沢崎プロは東1局から果敢に仕掛けてアガると、続く東2局の親番で大暴れ。リーチ、ダマテン、鳴き仕掛けとあらゆる手段を駆使してなんと7本場まで親番を継続。
親番とはいえリードを奪えただけに少し守備気味に打ちたくなるところだが、それでも容赦なく攻め続けるのが沢崎。連続でアガリを決め、親番が終わるころには持ち点なんと80000点オーバー。その後も鳴き仕掛けやダマテンで加点を続け、終わってみれば92100点の大トップ。一度かみついたら離れず、マムシの毒でじわじわと点数を奪っていく。沢崎の怖さを誰もが思い知る一戦となった。
【11/19 Mリーグ 結果】第1試合はPirates・瑞原がバースデートップ!第2試合はサクラナイツ・沢崎が9万点超えの大トップ!
SNSでの評価・評判
SNSでは、沢崎のしぶとさ、粘り強さへの驚きの声に溢れていた。また、対局中と対局以外でのギャップも大人気。ファンの沢崎プロへの期待は高まるばかりだ。
沢崎さんの親番は3人ですぐ流したいレベル
— ちあ (@chia0101) December 22, 2019
沢崎の親番での強さ、しぶとさは多くの麻雀ファンが認めるところ。
サクラナイツ惜しかったね
— 西 (@dokupe_nomisugi) May 18, 2021
沢崎さんの不調が来年治れば優勝間違いなしや
Mリーグ2020シーズンは不調に苦しんだ沢崎。次シーズンでの完全復活を願う声は絶えない。
Mリーグサクラがよい戦いしてますね。やはり、沢崎さんを取ったのが大きいかな。数年前麻雀のイベントで同卓する機会があったのですが、まあー良いお父さんって感じ
— hiropu (@QWA5HzJqLEWV3IC) March 24, 2020
ギャップが有りすぎる
やはり、何かを極めた人ってすごいね。ある意味尊敬するよ
対局中はただならぬ威圧感を放つ沢崎だが、卓を離れれば柔和な笑顔が溢れる。そのギャップもファンからの人気の秘密だ。
沢崎誠のニュース・こぼれ話
KADOKAWAサクラナイツが内川幸太郎、岡田紗佳、沢崎誠、堀慎吾との選手契約延長を発表
2021年6月、KADOKAWAサクラナイツが選手契約延長を発表。ベテランの沢崎の、より進化した麻雀を再びMリーグの舞台で見る日も近い。
【Mリーグ】KADOKAWAサクラナイツが内川幸太郎、岡田紗佳、沢崎誠、堀慎吾との選手契約延長を発表
またKADOKAWAサクラメイツではファンクラブも開設されている。メンバーになることで沢崎はもちろん、その他メンバーの控室での様子や、メンバー限定でオンライン麻雀も開催されている。
「KADOKAWAサクラナイツ ファンクラブ / DMMオンラインサロン」
血管年齢は43歳!?
病院にて血管年齢測定の貼り紙が目についた沢崎。今年66歳を迎えた沢崎の血管年齢はなんと43歳。趣味である、休日の5kmの散歩の賜物だろうか。自身もこの検査結果には満足だったようで、ご褒美にカレーを食べた様子がアップされた。第一線級の場で活躍しているのは日々の健康管理のおかげとも言えるだろう。
コメントのレベルが凄すぎて・・
— 沢崎誠🌸 (@sawazakimakoto) June 2, 2021
こんなもんでした!!
(^-^) pic.twitter.com/6g87Sk1cvp