「3代目スケバン刑事」として一世を風靡したトップアイドル、それが浅香唯さんだ。「日本一忙しいアイドル」とも呼ばれ、人気絶頂だった1980年代後半を一気に駆け抜けた浅香さんだが、実はかなりの麻雀愛好家でそのキャリアはなんと約30年。そして2022年8月、浅香さんは日本プロ麻雀協会が実施するプロテストに見事合格を果たした。本記事では「女流プロ雀士・浅香唯」が誕生するまでの経緯についても探っていきたい。
浅香唯さんの基本情報・プロフィールデータ
名前 |
浅香唯(あさか・ゆい) |
生年月日 |
1969年12月4日 |
職業 |
歌手、タレント、女優 |
出身地 |
宮崎県 |
血液型 |
A型 |
本人公式SNS |
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主な出場大会 |
女流雀士プロアマNo.1決定戦「てんパイクイーン」 |
経歴
1985年:シングル『夏少女』でデビュー
1986年:連続ドラマ『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』 で主演
1987年:『虹のDreamer』で初のオリコンチャート1位
1988年:出演するCMのキャンペーンソング『C-Girl』が大ヒット
2022年:日本プロ麻雀協会のプロテスト(21期後期)に合格
スケバン刑事の「麻宮サキ」はコードネームで、浅香さんが演じていたのは「風間三姉妹」の末っ子。長女役の大西結花さん、次女役の中村由真さんとは「風間三姉妹」名義でドラマ主題歌も歌っていた。2015年と2019年には三姉妹によるコンサートも開かれており、現在でも3人の交流は続いている。
浅香唯さんの活動
中学卒業後、宮崎から上京して芸能活動を始めた浅香さんは1986年、フジテレビ系で放送された連続ドラマ『スケバン刑事』の3代目麻宮サキ役に抜擢されて大ブレークを果たした。半年の放送予定で始まった番組は1年間に延長、その間に浅香さんのシングル3曲が主題歌に起用された。いずれもオリコンチャートの上位にランクインを果たし、3曲目の『虹のDreamer』(1987年9月)で初の1位を獲得。通算では4曲がオリコン1位となっている。
1993年から97年の間は活動を休止していたものの、復帰後は音楽に加えて舞台やドラマ、バラエティー番組にも出演するなど活動の幅を広げてきた。
浅香唯さんと麻雀
23歳から麻雀を始めたという浅香さん。年末年始に宮崎の実家へ帰った時に父親と楽しむために覚えたのがきっかけだった。麻雀の魅力にハマった浅香さんは実は20代のころにはプロ雀士に対する憧れを抱いていたが、当時の浅香さんは夢は夢として麻雀を楽しんできた。
そして、50代を迎えた浅香さんはかつてから思い描いていた夢を形にするため、自身のYouTubeチャンネルでプロ雀士を目指すことを宣言したのである。
浅香唯さんの麻雀の実力-強さ-打ち方
浅香さんは麻雀に関する自身のスタイルについて「いく時はとことん攻める!」と語っている。アイドル時代のはつらつとしたイメージそのものだが、放送対局においてはテレビの向こう側の視聴者を意識した打ち方も織り交ぜている。実際に「女流雀士 プロアマNo.1決定戦 てんパイクイーン」に出場した際には番組初の役満となる国士無双を決め、番組の盛り上げに一役買っている。
浅香唯さんの対局時の様子
「浅香唯 プロ雀士への道」実戦対局編 2022/5/10
浅香さんのYouTubeチャンネル内の企画で実現した対局の相手には、多井隆晴プロ(RMU)、小林剛プロ(麻将連合)のトップMリーガー2人が参戦。試験を控える浅香さんに対するアドバイスを交えながら対局は和やかに始まったが、東1局1本場からとんでもないことが起こった。
浅香さんの配牌には出来メンツがなく、いずれもオタ風のとが対子。事件が起こりそうな配牌ではなかったがのポンから入った浅香さんは、ここからどんどん字牌を引き入れていく。もポンした浅香さんは最終盤にを重ね、なんと小四喜と字一色のテンパイ。テンパイしただけでも見せ場十分だが、直後に小林プロがまさかの切りで、浅香さんはダブル役満を達成した。公式の対局ではないことを差し引いても、このメンバー相手にカメラが回っている中でダブル役満をアガるとは「スターは持っているものが違う」としか言えないような出来事だった。
浅香唯さんのおすすめ動画
この動画では、プロ雀士を目指す浅香さんにとって厳しくもありとても心強い「先生」が登場する。それがMリーガーの村上淳プロ(最高位戦)だ。イーシャンテンの牌姿から、テンパイ可能なのが何種何牌あるかを答える問題にチャレンジしたほか、実技試験に対する村上プロからのアドバイスもあり、自分もプロ試験に挑戦しているような感覚で楽しむことができる。
SNSでの評価・評判
浅香さんはTwitterアカウントは持っていないため、情報発信はInstagramを通じて行っている。それでも浅香さんと麻雀に関するツイートは数多く投稿されており、ここではその一部をご紹介していく。
浅香唯さんプロ雀士になったの!?
— チョコボール高木さん (@tkg3_jp) September 25, 2022
浅香さんがプロ雀士に合格したニュースについて、「浅香唯が麻雀のプロになるなんて驚いた」という反応がもっとも多かった。
その昔、浅香唯さんが麻雀するって聞いた時もかなり驚いたけど、プロ雀士目指してるの、かなり驚き?
— やんぐまろん (@Koyubiyukki) May 28, 2022
そして、剛さんと対戦するのは、更に驚き??? https://t.co/ekIx12K0ij
その浅香さんが小林剛プロと対局することに対してさらに驚いたというツイートも見られた。
先日、母と浅香唯が麻雀プロになった件を話してて「スケバン」というワードが出てきた。
— もちこ? (@mahjong0430) August 14, 2022
なんとなくわかるけど、その時代生まれてない…
浅香さんが麻宮サキだったのは35年以上も前のこと。これからはスケバン刑事に加え、麻雀プロ・浅香唯さんと認識する方も増えていくことだろう。
浅香唯さんのニュース・こぼれ話
麻雀の楽しさや素晴らしさ奥深さを広めたい
自身のInstagramやYouTubeチャンネルでプロ試験合格を発表した浅香さんだが、協会のリーグ戦にすぐに出場するわけではなく、まずは麻雀の勉強をさらに積み重ねていく意向を示した。さらに「大好きな麻雀の楽しさ素晴らしさ奥深さを広めていく活動ができれば」と意気込みを見せた。女流プロとして戦う浅香さんも見てみたい一方、浅香さんだからこそできる麻雀との向き合い方にも期待である。
スケバン刑事にそっくり?
女流プロ雀士の宣材写真でよく見られるのが、指の間に牌をはさんだ写真だ。浅香さんもプロ試験合格の際にはInstagramに同様の写真を投稿している。写真映えするのが芸能人という指摘もあるが、実はこの姿はスケバン刑事でヨーヨーを手にした決めポーズにそっくりなのだ。浅香さんの写真がかっこよく見えるのも至極当然というわけである。
浅香さんのInstagramにおける投稿はこちら↓