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もっと勝つための現代麻雀技術論 第75回 「2、8牌同士の比較」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第75回 「2、8牌同士の比較」

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 今回から28牌同士の比較を考えますが、第72~74回の3~7の浮き牌比較で取り上げた

 「順子との距離が近いほど浮き牌の価値が上がる」

 「面子候補との距離が近いほど価値が下がる」

 「距離が同じならリャンメンより悪形面子候補が近くにある方が価値が下がる」

という法則がそのまま適用できます。おさらいも兼ねて確認しておきます。

 

通常の28牌より残す浮き牌(強い順)

 引きでイーペーコー、引きでエントツ形、鳴き手の場合は3をチーしてリャンメンができる。通常の3~7牌より残すことが多くなります。

 

 良形になる受けは増えませんが引きのイーペーコー、鳴き手ならチーがあります。

 

 を切ってを引いた場合も変化の多いカンチャンは残るので、一応より先に切ります。

 

 引きで3メンチャン、引きで変化の多いカンチャン(鳴き手ならチー)、イーペーコーがない鳴き手ならより上ですね。

 

 引きでリャンカンができる。

 からを切る場合と注意点は同じです。

 のように浮き牌+面子+浮き牌の形になっても第73回と同様のことが言えます。

 

 引きでリャンメンカンチャン。

 

 引きで変化の多いカンチャン、くっつき1シャンテンだと判断が変わるのもと同じです。

 

 引きで変化の多いカンチャン。

 なら前者が強いですね。悪形面子候補も、順子との距離が近い方が価値が高くなります。

 

通常の28牌より先に切る牌(弱い順)

 を切ってを引いても面子ができる

 

 

  を切ってを引いてもリャンカン、カンチャントイツができる。

 

  を切ってを引いてもカンチャンができる。

 第73回の3~7浮き牌の比較でも触れたように、28浮き牌としての価値はくらいです。

 とある場合、受け入れ枚数だけならを切った方が広いですが、もちろんリャンメンができるよりよい受け入れ優先でを切ります。

 を切るとすれば流局間際に形テンを取る場合くらいです。

 

  を引いた場合二度受け

 

 

  を切ってを引いてもリャンカン、カンチャントイツができる

 

  を残してを引いた場合、ツモのリャンメン変化が面子候補が面子になる受けとかぶる。

 

 

  を切った後でと引いてリャンメンを逃してもリャンカン、カンチャントイツができる

 

  を引いた場合二度受け

 

浮き牌+面子候補ともとれる、受け入れがかぶっているn枚形の扱い

 第57回第58回で取り上げたような4枚形、5枚形の面子候補不足時の価値を考えます。

  を切ってを引いても面子ができるが、変化の多いカンチャンを逃す。

 この形が残っている面子候補不足の形という時点でシャンテン数は以上なのでシャンテン戻しはあまり気にならないので、リャンメンを作る受けが残る28牌よりは先に切ります。

 面子候補十分なら3~7牌よりは先に切るけど28牌より先に切るのは序盤ならある程度(第67回)、面子候補オーバーなら安牌と取り替えます(第57回)。

 

  引きでリャンカンができる。

 リャンカンはテンパイまで残った場合や、テンパイ以外でも他に不要牌が無い場合には2枚からなる悪形面子候補に固定することになりますが、それまではリャンメンと受け入れ枚数が同じなので、リャンメンを作る受け入れ1種の通常の28牌よりは残します。

 第67回で申しましたように、面子候補十分なら3~7牌より残す形です。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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