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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第45回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第45回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節一回戦C卓

▼対局者
私: コーラ下さい
多井隆晴
Cさん: 福地誠
Dさん: シンプルなワキガ

牌譜はこちら

 45-1-min

 タンヤオがつくくっつき1シャンテンに取れるのでここはテンパイ外しの一手。

45-2-min

 鳴いて3メンチャンテンパイですがメンゼンでテンパイした場合と打点は大差。手広いくっつき1シャンテンにつきスルーもありますが南家が2フーロ。2フーロと言っても様々なので一概に鳴いて速度を合わせた方がよくなるとは限りませんが、今回は低打点の可能性が高いとはいえテンパイ率は高そう(をチーして打なので打の時点で確実に一手進んでいる、より1枚切れを残していることから、メンツ候補が足りていて安牌を抱えた1シャンテンであった可能性が高い)。他は鳴かなくともだけはチーテンに取るのが無難でしょうか。

45-3-min

 メンツ候補オーバーで二度受けのペンチャン外し。無難な一手ですが1メンツも無く悪形ばかりであるならいずれにせよアガリには遠いので、先にマンズが埋まった場合の一通目を高く評価して打とする手もありそうです。

45-4-min

 と続けて切ってリーチなら単純なカンチャン落としのケースもある(からの切りがさほど警戒されない)。既にドラ2枚あるので赤5受けが残るメリットは小さい。よりはの方が山に残ってそう(の切れ具合から)。今回の局面なら打リーチに分がありそうです。

45-5-min

 をツモって2000−3900。僅差のトップ目から抜け出るアガリとなりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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