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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第165回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第165回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第六節二回戦B卓

▼対局者
私:独歩
Ⓟ中嶋隼也
Cさん:福地誠
Dさん:トトリ先生19歳

牌譜はこちら

 165-1-min

 先制リーチが入りましたがこちらは親で満貫以上が狙えるくっつき1シャンテン。当分は押すところです。

165-2-min

 が両スジになりましたが、残り2枚のドラ表示牌カンチャンで追いかけるよりは流石に手変わりを待つ方がアガリやすいでしょうか。

165-3-min

 テンパイ。ドラを切れば待ちでがリーチの現物、が両スジ。ダマでも出アガリ7700とまずまずの打点になりますが、ここでドラを切るようならダマにしても他家から現物待ちを警戒されても当然。ドラで南家に放銃するリスクもある以上ここは待ちで追っかけ。「危険牌を切ってアガリやすい待ちに受ける」は一つのセオリーですが、結局アガリ率に大差なさそうなら安牌を切るに越したことはありません。

165-4-min

 一発でをツモって跳満。結果論ですが南家も待ちの同テンでした。

165-5-min

 上家がマンズホンイツ傾向、同じくっつき1シャンテンならテンパイ時に西家から出やすいへのくっつきを残すツモ切りやカンも考えられますが、かなりリードしているトップ目でリスクを冒す必要もないとみてか打

165-6-min

 序盤にが切れてが鳴かれていない以上ここは打でいいと思いますが、西家がポン打で役満の可能性も十分みえてきました。

165-7-min

 を引いた以上自分のアガリ目はありませんが、対門がをチーして打

165-8-min

 ここで再度を切って2000点の差し込み。西家に役満をアガられたかもしれないことを考慮すれば安い出費。前巡の打も東家がアガリに向かえる形になっていた場合のアシスト狙いでもありそうです。自分のアガリ目が無い場合も単に降りるだけでなく、自分にとって都合の良い結果にするために取れる選択が無いか常に考慮するようにしたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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