麻雀を嗜む者にとって、打つ楽しさはもちろんのこと、対局を見る楽しさというものも、乙なものだろう。麻雀漫画は、その "見る楽しさ" を存分に味わえるツールの1つ。映像作品と違って自分のペースでじっくりと読めるのも嬉しい。今回は麻雀を題材にした漫画11選をご紹介しよう。対局だけでなく、人間模様や物語全体の持つ雰囲気も魅力の作品が多数だ。
目次
オススメ麻雀漫画11選
アカギ
作者 | 福本 伸行 |
連載期間 | 1992年~2018年 |
単行本関数 | 全36巻 |
読んでみる | アカギ-闇に降り立った天才(1)福本 伸行 |本 | 通販 | Amazon 【アカギが3冊無料】まんが王国|無料でコミックを試し読み |
麻雀漫画と言えば、この作品を連想する人は非常に多いのではないだろうか。有名な「カイジ」と並ぶ、福本伸行作品の人気キャラクター・赤木しげるが主人公の物語だ。麻雀を知らなくても引き込まれる心理描写、勝負の展開から目が離せない。驚きなのが、この作品の大部分が一夜の対局を描いているということ。麻雀の一局、一手に巡らされる心理戦の深さを感じる作品だ。
咲-saki-
作者 | 小林 立 |
連載期間 | 2006年~ |
単行本関数 | 全21巻(2021年7月現在) |
読んでみる | 咲 Saki (1) | 小林 立 |本 | 通販 | Amazon まんが王国 『咲-Saki-』 小林立 無料でコミックを試し読み |
こんな麻雀漫画は、今までなかった。冷静沈着、強運と天才的頭脳で対局を制する男…が主人公の、お決まりの設定と言ってもよかった麻雀漫画で、可憐な女子高生が主人公を務めるとは。「咲-saki-」の世界では、麻雀が世間一般に広く浸透している。主人公の宮永咲は清澄高校麻雀部の一員として、仲間と共に麻雀の腕を磨き高みを目指す。アニメ化もされた人気漫画で、阿知賀編などのスピンオフ作品もアリ。麻雀を華やかに楽しめる作品だ。
「咲-saki-」については、コチラもご一読↓
【咲ーsakiー】麻雀プロが咲の魅力を語ってみた。#1
むこうぶち
作者 | 天獅子 悦也 |
連載期間 | 1999年~ |
単行本関数 | 全55巻(2021年7月現在) |
読んでみる | むこうぶち―高レート裏麻雀列伝 (1) | 天獅子 悦也, 安藤 満 |本 | 通販 | Amazon 【むこうぶち 高レート裏麻雀列伝が1冊無料】まんが王国|無料でコミックを試し読み(天獅子悦也) |
時代は1980年代のバブル期から始まる物語。この作品の主人公である傀こそ冷静沈着、カリスマ性を感じさせる雀士だ。どんな局面でも表情も崩さず、粛々と勝利をつかむ。鮮やかな麻雀センスとミステリアスな雰囲気に、男女問わず魅了されるだろう。また、この作品の魅力は麻雀を通じて描かれる人間模様にもある。勝負に敗れて人生が一変してしまう登場人物たちの運命も読み応えがあり、麻雀が分からなくても満足できるものだ。
ムダヅモ無き改革
作者 | 大和田 秀樹 |
連載期間 | 2006年~2015年 |
単行本関数 | 全16巻 |
読んでみる | ムダヅモ無き改革 1巻 | 大和田秀樹 | Amazon 【ムダヅモ無き改革が1冊無料】まんが王国|無料でコミックを試し読み(作者:大和田秀樹) |
元々人間離れしたテクニックの持ち主や、ありえないほどの強運が巡ってくるなどの創作ならではの演出も少なくない麻雀漫画だが、これほどぶっ飛んだ漫画はなかなかないだろう。主人公の小泉ジュンイチローが麻雀で各国の強敵を倒すのだが、彼らが繰り広げているのは、果たして麻雀なのか…?戦闘機を賭けたりとんでもないイカサマを繰り出したりと、ツッコミどころ満載。ツモ番やリーチ時、アガリの際に放たれる必殺技も面白い。仲間内で真似したくなるネーミングセンスに触発され、麻雀を打ちたくなる作品だ。
哲也~雀聖と呼ばれた男~
作者 | さいふうめい / 星野 泰視 |
連載期間 | 1997年~2005年 |
単行本関数 | 全41巻 |
読んでみる | 哲也~雀聖と呼ばれた男~(1) | さいふうめい, 星野泰視 | Amazon まんが王国 『哲也~雀聖と呼ばれた男~』 さいふうめい,星野泰視 無料でコミックを試し読み |
小説家や雀士として名の知られる阿佐田哲也をモデルとした麻雀漫画。時代背景は戦後の混沌とした日本で、未来には希望もなく真っ当な生き方をしても負け犬になるだけだと嫌気がさしていた哲也。博奕の世界に足を踏み入れることで運を味方にし、自分の道を見つける。「坊や哲」と呼ばれていた少年が、いかにして「雀聖」と呼ばれるに至ったのか…。哲也の生き様はもちろん、登場人物が個性豊かなのも魅力。
哭きの竜
作者 | 能條 純一 |
連載期間 | 1985年~1991年 |
単行本関数 | 全5巻(文庫本) |
読んでみる | 哭きの竜(1) | 能條純一 | マンガ | Kindleストア | Amazon まんが王国 『哭きの竜』 能條純一 無料でコミックを試し読み |
30年以上も前の作品だが根強いファンが多く、アニメ化・実写化はもちろん、後に続編も描かれている。現在販売されているのは続編の記念に新装版として文庫化されたもの。鳴くことで運を味方につけ、息をのむ展開で必ず勝利を手にする主人公、竜。その強運欲しさに暴力団の抗争の火蓋が切って落とされる。麻雀だけでなく、竜を巡る裏社会の権力者たちの戦いも見どころ。
天牌
作者 | 来賀 友志 / 嶺岸 信明 |
連載期間 | 1999年~(連載中) |
単行本関数 | 全111巻(2021年8月現在) |
読んでみる | 天牌 1 | 来賀友志, 嶺岸信明 | マンガ | Kindleストア | Amazon 【天牌・麻雀飛龍伝説が5冊無料】まんが王国|無料でコミックを試し読み(作者:来賀友志,嶺岸信明) |
勝ちを手にしたい、強くなりたい。その一心で麻雀の世界に身を置き、卓上の闘いと共に生きていく主人公、沖本瞬の物語。現在111巻まで発売されており、その人気の高さがうかがえる。様々な対局をいつまでも楽しみたいならこの「天牌」だ。誰よりも麻雀を愛している主人公の情熱は、原作者である来賀友志の麻雀愛が宿ったものに違いない。
劇画原作者 来賀友志 「麻雀劇画の基本は〝負けの美学〟だと思っています」【マージャンで生きる人たち 第17回】
天 天和通りの快男児
作者 | 福本 伸行 |
連載期間 | 1989年~2002年 |
単行本関数 | 全18巻 |
読んでみる | 天-天和通りの快男児 1 | 福本 伸行 | Kindleストア | Amazon 【天~天和通りの快男児~が1冊無料】まんが王国|無料でコミックを試し読み(福本伸行) |
福本伸行作品からもうひとつ。「アカギ」を読むなら、これも外せない。大人気の赤木しげるだが、実は元々この「天」に登場していた。その強さと生き様が多くの読者を魅了しスピンオフとして「アカギ」が生まれたのである。この作品の主人公は人情に厚く勝負強さを持つ天貴史と、真逆の理論的な麻雀を打つ井川ひろゆきの2人。麻雀の対局の面白さに加え、主人公らを凌ぐ人気を得た赤木の存在感たるや強烈に印象に残るものだ。
東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男
作者 | 須田 良規 / 井田 ヒロト |
連載期間 | 2006年~2010年 |
単行本関数 | 全3巻 |
読んでみる | 東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男(1) | 須田良規, 井田ヒロト | Kindleストア | Amazon 【東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男が1冊無料】まんが王国|無料でコミックを試し読み(須田良規,井田ヒロト) |
まずタイトルからして、引きつけられるものを感じる。元は原作者の須田良規がネットの掲示板に書き込んでいたものがライターの目に留まり、メルマガコラム、「近代麻雀」での連載を経て漫画化へと至る。何とも異色の流れをたどった作品だ。多くの人に支持された魅力は、実在する人物の備忘録的な作品だからか。雀荘で働く主人公の葛藤や、そこに訪れる者の哀愁、様々な人間模様に親しみを感じずにはいられない。麻雀の対局は経験に基づくものだから現実的で、勉強になるのも嬉しいポイントだ。
漫画化への詳しい話などはコチラ↓
書きたいときに書ければそれでいい ~「東大を出たけれど」須田良規インタビュー
凍牌-裏レート麻雀闘牌録-
作者 | 志名坂 高次 |
連載期間 | 2006年~2011年 |
単行本関数 | 全12巻 |
読んでみる | 凍牌-裏レート麻雀闘牌録-(1) | 志名坂高次| Amazon まんが王国 『凍牌(とうはい)―裏レート麻雀闘牌録―』 志名坂高次 無料でコミックを試し読み |
昼は高校生、夜は雀士の二重生活をしている主人公・圭の物語。通称「氷のK」として名を馳せる彼の強さは、どんな状況でも冷静沈着な精神力と、過去100日分もの自分の食事内容を覚えているという常人離れした記憶力。やがて裏社会での闇麻雀に身を落とし、壮絶な闘いを繰り広げていく…。本作品は続編や他の登場人物を主人公として描いたスピンオフなど、シリーズ展開も多岐に渡る。ストーリーの面白さに加え、キャラクターにも魅力が溢れる証拠であろう。
打姫オバカミーコ
作者 | 片山 まさゆき |
連載期間 | 2006年~2011年 |
単行本関数 | 全12巻 |
読んでみる | 打姫オバカミーコ (1) | 片山まさゆき| Amazon ゼロコミ 『打姫オバカミーコ』 片山まさゆき BOOLWALKER 『打姫オバカミーコ』 片山まさゆき |
プロ競技麻雀の世界で、初心者同然の駆け出し女流プロ雀士「丘葉 未唯子」が、一度は転落しかけた元王者「波溜 晴」との交流を通じてプロとして成長してゆく様を描く物語。意図的にほぼ毎回必ず、麻雀の戦略上重要なポイントを詳しく解説する場面が描かれており、初級者・中級者のための上達指南書としても作られているのも特色である。片山まさゆきの代表作で、実写映画化もされている。
漫画家 片山まさゆき 「盆面〈ぼんづら〉がいい人生。仕事も麻雀も。そうありたい」【マージャンで生きる人たち 第7回】
片山まさゆきの代表作「打姫オバカミーコ」実写映画化と「ABEMA」での独占先行配信が決定!主演「丘葉未唯子」役はSKE48須田亜香里、師匠「波溜晴」役は現役Mリーガー萩原聖人!
麻雀漫画で対局を見る楽しみを
麻雀の対局のスリルや駆け引きなどの魅力を堪能出来る作品、ある意味ものすごく麻雀を楽しんでいる作品、麻雀を通して描かれる人間模様に味のある作品。麻雀漫画と言っても、それぞれ違った良さがある。麻雀が好きな人も、これから麻雀を始めてみようという人も楽しめるストーリーの作品ばかりなので、是非ともお気に入りを見つけてもらいたい。