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ネマタの麻雀講座 第22回 「待ち選択 その1」

ネマタの麻雀講座 第22回 「待ち選択 その1」

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 麻雀の「何切る問題」は、1シャンテンや2シャンテンの手牌を扱うことが多いですが、「アガリに近い段階ほど結果に与える影響が大きい」ということを考慮すると、テンパイから正しい待ち選択ができることの方が重要と言えます。
 今回は、どのような待ちが、どの程度アガリやすいかについて見ていくことにします。

リャンメン待ち

 端寄りの牌ほど面子を構成しにくいこともあり、リャンメン待ち同士でも14待ち(69待ち)はアガリやすくなります。とは言っても、14待ちと内寄りの36待ちのアガリ率の差は5%程度なので、赤5有りのルールであれば赤ドラで1翻アップすることを優先して25待ち>14待ち>36待ちというところでしょうか。手役が有って打点差がある場合ももちろんアガった時の打点が高くなりやすい方に受けるのが基本です。

カンチャン、ペンチャン待ち

 ペンチャン待ちはカンチャン37待ちと同じと考えて問題ありません。カンチャン待ちも端寄り28待ちの方が内寄りの456待ちよりもアガリやすくなります。元々アガリやすいリャンメン待ちの場合はそれほど気にする必要はありませんが、カンチャン待ちの場合は他家から出やすいかどうか、他家に使われにくいことから山に残っていそうかどうかを考慮することの重要度が上がります。とはいえ、こちらもはっきり打点差がある場合は打点優先で構いません。

 リャンメン以外の待ちは、スジ待ち、ノーチャンスといった、「他家から見てリャンメン待ちには当たらないと分かる」待ちになる場合があります。このような待ちについては、リャンメンとカンチャンの中間程度のアガリ率が見込めます。これなら打点を下げてもまずまず高打点が見込める(リーチして40符3翻以上)場合は、カンチャン同士でもアガリやすい方に受けることを考慮します。

 ただし、スジ待ちのアガリやすさは、「他家から出アガリしやすい」ことが前提であることには注意する必要があります。俗に「もろ引っ掛け」と呼ばれる。リーチ宣言牌のスジが待ちになるケースは、無スジと同程度に危険になることが分かっています。一応スジではあるので、無スジ以上に警戒されるとまではいきませんが、スジ待ちカンチャン全体と、無スジカンチャンの中間程度のアガリ率と考えておくといいと思います。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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