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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第82回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第82回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第三節三回戦A卓

▼対局者
私:シンプルなワキガ
Bさん:コーラ下さい
Ⓟ中嶋隼也
Dさん:独歩

牌譜はこちら

82_1-min

 1枚切れのペンチャンを残してメンツができやすいリャンメントイツからポン。しかも手役は残り1枚のの後付けでアガれたとしてものみ手。一昔前の価値観では有り得ない鳴きと言われそうですが、ここからメンゼンでテンパイするのは難しいうえにテンパイしても高打点になりにくく、他家のテンパイが入ってもで凌ぎやすい。それならが出た時にテンパイにとってアガリの抽選を受けられるように鳴いた方がよいとみます。

82_2-min

チーでテンパイ。アガリ牌残り1枚ののみ手ですが、それでもアガリ目の無い手に比べればずっと価値のある手牌です。

82_3-min

 西家がをアンカンしてダブドラになったを手出し。テンパイ濃厚なうえ、タンヤオのリャンメンテンパイだとするとしか残っていません。しかもで放銃するとを持っていることになるので7700以上確定。もちろんは止めます。が当たるパターンは考えにくいので一応アガリ目が残る打もありますが大事を取って打とします。

 悪形のみ手でもテンパイに取るに越したことはないですが、押すに見合わない牌を引くようならテンパイからでも止める必要があります。アガリ目の無い手だったら切らない危険牌を、テンパイしているからといって切ってしまうミスは押し引き判断が不得手な打ち手にはよく見られます。一昔前の価値観では遠くて安い仕掛けがタブー視されていたのもそういった背景があるからかもしれません。

82_4-min

 をツモったので形テンにとって流局。西家は案の定待ちでした。「取れるテンパイは逃さず、されど止めるべき牌は止める」を心がけましょう。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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