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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討  第11回

ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討 第11回

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ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第八期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第一節四回戦B卓

▼対局者
おかもと
Ⓟ中嶋隼也
就活生@川村軍団
Ⓟ渋川難波

牌譜はこちら

東1局

4巡目 東家のおかもと氏の手牌。役牌を鳴くかどうかの判断は基準を作るのが難しいですが、

① 5ブロックが足りておらず、残りの浮き牌が、ダブとまずまず価値が高い(スルーしても手が進みやすく価値の高い手になりやすい)
をポンしても雀頭は残るが、を雀頭にすることになるのでリャンメンを崩すことになる(鳴いてもそれほどアガリやすくならない)
③ 鳴くと役牌ドラ1止まりと安いため、メンゼンで進める打点的メリットが大きい

これらを踏まえるとスルーがよく見えます。逆に言えば①②③全て揃ったうえでの判断なので、「役牌は基本1鳴き」としたうえで、実戦では上記のような鳴かない例外に相当するかを、他家から役牌が出る前に確認することをお勧めします。が出てから鳴くかどうか判断していると、折角メンゼンでと何かのシャンポンでテンパイしても、にかかったラグから他家にラス牌のを止められてしまうかもしれません。

9巡目 役牌をスルーしたのが功を奏して高打点テンパイ。アガリにはなりませんでしたが、誰しもが早いアガリを目指す手組が出来ている卓であれば、このようなチャンスをいかにものに出来るかで勝負の趨勢が決まると言っても過言ではないでしょう。

南1局

4巡目 東家おかもと氏の手牌。1シャンテンですがへのくっつきでタンヤオもあるので打のシャンテン戻しも考えられます。今回は、

ツモ、にくっついてものようにタンヤオが崩れる変化が多い

ツモのように、カンを残した方が手広くなる変化も多い

以上より打が有力というところでしょうか。これも①②が揃っているが故の判断なので、「タンヤオがつかない悪形ターツより、タンヤオがつき得る3〜7牌残し」を基本としたうえで、手牌や局面に応じて判断されることをお勧めします。

6巡目 のくっつき1シャンテンなので手変わりは多くないですが、678三色まであるのでテンパイ外しを選択。この時ツモがフリテンになるので、手変わりを前提とするならが残っていたほうが若干有利。これが、「手変わりをみるならアガリに遠い段階でみる」理由の一つですが、今回くらいの手牌ならそこまで差がつかないので、それも4巡目の段階で1シャンテンに取っておく理由になりそうです。

9巡目に高めをツモって6000オール。一気にトップに立ちました。

南1局2本場

8巡目 渋川プロは打を選択。東家のおかもと氏はトイツ手出しの後で打。ドラなのもありからの打待ちはいかにもありそうなところ。仕掛けの現物を切るだけなら打中でもいいのですが、手が進んだところでは切りづらいので、それなら将来別の他家のテンパイが入った場合も押し返せる手順が残るように2枚切れを残しておく狙いです。


渋川プロの読み通り、おかもと氏の手牌はのリャンメン残りで次巡待ちテンパイ。

12巡目にこのを使い切る形で渋川プロが満貫のツモアガリ。同じ満貫でも中々気持ちのいいアガリです。

南3局3本場

7巡目 おかもと氏発のみのカンテンパイでダマを選択。渋川プロがソーズのチンイツで3フーロなのもあり放銃リスク回避のダマを選択。リーチ後12000を放銃した場合、3本場込みなのでオーラス中嶋プロの満貫ツモでラスまで落ちることになります。

とはいえ今回は天鳳名人戦。90−45−0−▲180の天鳳十段配分なら明確にダマにするところですが、順位点が50−20−0−▲70で、しかもアベレージではなくトータルで優勝することを求められることを踏まえるとリーチに踏み切りそうでした。ラス目の中嶋プロが鳴いてリーチがかかることが無いので、渋川プロにとっても強引な仕掛けをしやすい(今回のように雀頭がなくテンパイしてないケースもそれなりにある)というのもあります。

結果論かもしれませんが、9巡目の700−1300が1300−2600になっていればオーラスのアガリでトップを逆転できていました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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