ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
- 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
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第六節二回戦A卓
東1局1本場
をツモっても序盤ならドラくっつき狙いでテンパイを外すところ。それならその時にツモでテンパイに取れるようにこの段階で打としそうです。
東3局1本場
はいずれも打点を大きく上げる強い浮き牌につき頭固定。一見打としそうですが、同じ頭固定ならツモ打で手広く受けられるように打。
この手が思いもよらないチートイツになり6000オール。既に足切り回避の見込みがない小林プロですが、どのように打とうと他家の順位に影響してしまう以上、目先の一戦に全力を尽くします。
南1局
一発を消すためだけの鳴きをいれるくらいなら、アガリそのものを阻止するために自分のアガリ目を残した方がよいですが、今回は自分のアガリをみるうえでも清一色移行が残るチーが有力そうです。結果的にはこの鳴きで南家がをつかみ西家に12000放銃となります。
南4局
役牌が重なればアガリ率が大幅に上がる手牌。先にをツモった場合も、仕掛けが利かない2種6枚の1シャンテンよりは、ツモの変化もあるトイツを落とした2シャンテンの方がアガリやすいまでありそうです。
結果的にはここからホンイツのアガリになりましたが、ホンイツになったところで着順が上がる望みは薄いので、ここでは3確もやむなしとみて1シャンテンに取るのがよいとみます。