ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討とは
- 『ネマタの第九期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第九期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
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第六節一回戦C卓
▼対局者
Ⓟ中嶋隼也
Ⓟ醍醐大
タケオしゃん
おかもと
東1局
次に手が進むツモでいずれにせよ切るのであれば、放銃や鳴かれるリスクも踏まえて一手前にドラの役牌を切るのが一つのタイミング。
うまい具合に下家がテンパイする前にドラを処理することができましたが、それでも下家がドラをツモって跳満をアガられてしまいました。
東2局0本場
序盤なら2000点のシャンポンテンパイより、ポンして7700点のシャンポンテンパイに取れる1シャンテンに分があるとみてポン打もあります。今回は既にリードを広げているのでテンパイ取りが無難そうではありますが、東1ならテンパイ取らずがむしろ有力そうです。
東2局1本場
こちらはカンでのみ手テンパイに取るよりは、ドラくっつきが残る1シャンテンに取れる方がよいとみてカンチャン落とし。
北家のポンでダマのままでもドラが出にくくなり、かといって降りを考える手ではないので跳満ツモ狙いのリーチに切り替え。このあたりの選択はどのタイミングでリーチを打つのがベストか判断が難しいものです。
東4局1本場
が枯れているとしても開局ならテンパイを外しそうな手牌。しかし今回は手が早そうな親の現物待ち、供託2本とアガリ率を重視する要素が揃っているのでテンパイ維持。親の第一打だけだと、手役狙いの遅い手もありますが、をツモ切っていることからその可能性も薄いというのがポイントです。ここでのアガリが活きてトップを守ることができました。