麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

学生麻雀連盟
ネマタの戦術本レビュー第182回「フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ 著:雀ゴロK その32」

ネマタの戦術本レビュー第182回「フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ 著:雀ゴロK その32」

CABO求人麻雀BarWatch

四限目 講座2

 講座1同様、面子候補を入れ替える鳴きですが、今回は既に中のポンテンがきくので、シャンテン変わらずの鳴きを入れるのはクイタンでリャンメン×2以上の1シャンテンになり鳴いた方がアガリやすくなるか、ドラが増えて打点が高くなる場合です(よって図Cもが赤ドラでない場合はポン)。

 鳴きもよりよい手にするための手段であることを押さえていれば、シャンテン変わらずの鳴きをすべきかどうかの判断は容易です。ただし判断自体は容易ですが、見落としてしまったり、反応できずにスルーしてしまうことも多いので、予め何が出たら鳴くかを確認しておくことを心がけます。

講座3

 今回はシャンテンが進む鳴き。役牌が雀頭だとタンヤオも平和もつかないのでメンゼンで進めても高打点になりにくいので、多くの場合はポン有利になります。役牌を鳴くと安いがメンゼンなら高打点になると、図Cのように1手で2翻役が確定する場合。このようなケースなら序盤はスルーするところです。

 完全1シャンテンでも多くの場合ポンテン有利ですが、図Dのようなくっつき1シャンテンならギリギリまでメンゼンリーチを目指します。面子候補の数によって鳴き判断もかなり変わるので、手牌全体のパターンを把握しておくことの大切さが分かりますね。

講座4

 面子の近くにある面子候補や浮き牌は価値が高くなりますが、鳴き手では直接シャンテン数を進められる受けが増えるので優位性がより顕著になります。メンゼンでも元々価値が高いケースは迷わず選べるので、押さえておきたいのはメンゼンの場合と判断が変わる(もしくはメンゼンならどちらを切ってもほぼ互角)ケースです。

 図Aはメンゼンでも待ちになった場合のアガリやすさで打とする手もありますが、平和がつく形でに祝儀もある雀荘戦となると打が有力なことが多いかもしれません。この辺りはケースバイケースでしょうか。

 図Bはメンゼンだとほぼ互角ですが、チーがきく分ノベタンより亜リャンメン。意外と見落としやすいかもしれません。

 図Cはを残すのは当然としてメンゼンでもイーペーコー目を考慮してを切ることが多そうです。ただしがもう1枚見えていたらを切るので、鳴き手の方が切り有利がより顕著ではあります。

 図Dもメンゼンなら打と迷うところ。鳴き手は面子候補を面子にすることは容易になりますが、雀頭は作りやすくならないので、雀頭を作りやすい多メンチャンの形の価値が相対的に上がると言えます。

本記事に関するご紹介

発売するや大増刷を重ねた雀ゴロK本の第2弾!
今回は中級者を完全に脱出するために、前著の内容をグレードアップ。ライバルの一歩先をいく手順や鳴きのテクニックから、立体牌図を使った押し引き判断、トップをもぎ取るためのオーラスの攻め方まで、あらゆる局面で使える実践打法を網羅。本当の強者になりたい人、必読の書!
 
雀ゴロK (著)
発売日:2016年7月25日
定価:本体1,404円
AMAZON販売ページ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top