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ネマタの戦術本レビュー第201回「進化するデジタル麻雀 著:石橋伸洋 その8」

ネマタの戦術本レビュー第201回「進化するデジタル麻雀 著:石橋伸洋 その8」

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例題15

 対リーチの牌の安全度については、現物>リャンメンに当たらず悪形にも当たりにくい(Aランク)>リャンメンに当たらないが悪形は否定しづらい(Bランク)>リャンメンに当たるが悪形には当たりにくい(Cランク)>リャンメンにも悪形にも当たる(Dランク)という順番になっています。逆に言えば、「リャンメン待ちが多い(一般的にリーチの待ちがリャンメン以上である確率は約60%)とは限らない」「河の順番から特定の待ちが残っているケースが考えにくい」といった要素があれば安全度の順番が変わるケースも出てきます。

 例えば今回の問題であれば本書の通りを切りますが、でリーチしているところがの順番であればどうでしょう。前者は単騎待ちのケースは考えにくい(単騎待ちが残る形ならよりを残しやすい)ですが、後者は単騎待ちの可能性が残り、単騎はがあるとはいえ単騎にすることが多いので単騎のパターンが多くなります。

 またシャボ待ちの場合も、が待ちであれば良形変化をみてよりを残す事が多いのでシャボで当たるパターンが増えます。で放銃した場合は赤絡みであることが多いとはいえ、待ちの出現頻度に明確な差がある以上、この場合はより先にを切ります。

 ベタ降りは出現頻度も結果に与える影響も極めて高いので、覚えたてのうちはまずは基本的な牌の安全度を押さえておくべきですが、そこからの実力向上のためにも、「当たるとすればどのような待ちが残っているか」を意識して打つことを心がけたいものです。

例題16

 今回はドラ4とはいえ、567三色になれば仕掛けても跳萬になる打点的メリットもあるので打としますが、三色が無ければ打とします。確かにマンズの4連形から良形面子候補が作りやすいため、を鳴いても巡目に余裕があればテンパイを外すところですが、その時に良形変化が1種多くなるだけのメリットよりは、先にを引いて即テンパイする受け入れ1種を高く評価します。

 ただ、他に特に強い浮き牌があれば、面子が出来た場合もその浮き牌を切らずにシャンテン戻しをするのが有効なので、それならそこまで強くない浮き牌でも残し先に悪形面子候補を落とすという発想自体は重要です。もしペンチャンと3〜7の浮き牌の比較であれば、もう一方の浮き牌が強ければ強いほどペンチャン落としが有力と言えます。

 高打点の手ほどなるべく早くテンパイさせようとしがちですが、良形テンパイへの変化が多いのでテンパイを遅らせた方がアガリ率では勝るケースなら、むしろ高打点の方が低打点の場合より手変わりを重視すべきです。テンパイを遅らせれば他家のアガリ率もそれだけ高くなるので、低打点の手ほどリーチによって他家のアガリ率を落とす牽制効果に期待したいためです(低打点悪形リーチを嫌う向きもあるが、少なくとも序盤であれば放銃のリスクを考慮するほどではない。)

 ただ、そもそも手変わりが少ないので、テンパイを遅らせるとアガリ率自体が下がるのであれば、高打点であればなおのこと早いテンパイを目指すべきですし、打点が上昇する手変わりについては、高打点の手ほど価値が下がるので、高打点が狙えるからこそ手変わりを狙うというケースはあまりないと思いますが、「打点十分だから手変わりをみない」というのはいかにも正しそうに聞こえる言葉は、あくまで打点を上げる変化についての話であり、良形への変化についてはむしろ成立しないということは、誤解されやすいところなので押さえておきましょう。

本記事に関するご紹介

前著「黒いデジタル麻雀」で概念的に説明された戦術論を具体的な局面に落とし込んで解説しています。41の例題が収録されていますが、それらは決して単なる何切る問題ではなく、何を切り、何を考えておくべきかを問うています。ハイレベルになった現代麻雀において勝ち続けるにはここまで深く考えなければいけないのかと驚かされます。
 
石橋 伸洋 (著)
発売日:2016年10月26日
定価:本体1,490円+税
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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