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ネマタの戦術本レビュー第212回「進化するデジタル麻雀 著:石橋伸洋 その19」

ネマタの戦術本レビュー第212回「進化するデジタル麻雀 著:石橋伸洋 その19」
ネマタの戦術本レビュー
2016年12月29日 20:00

例題38

 前回の方法で計算すると、下家から(−1)カン(−1)すると−2になるのでハイテイが北家である自分に回ることになり、1回多くツモれる分、本来ハイテイが回るはずだった南家のツモが1回減ることになります。

 ここでカンをするのは相当意識してないとできない選択ですが、アガリを目指すうえではハイテイが自分に回る方が都合がよいので、最終盤はハイテイが自分に回るような鳴きを入れることができないかと意識していれば気付きやすいかもしれません。

 一見何をやっても結果が変わらなそうな場合であっても、細かい差に着目すれば少しでも有利になりやすい選択があるものです。特に天鳳ルールのような順位戦だと、自分が大きく負けているなら何をしても大体ラスで終わる、つまり何をやるにせよリスクが低いので、レアケースであっても自分にとってポジティブな要素を見つけることを怠らないようにしたいですね。その方がメンタル面でもよいと思います。

例題39

 チーは必ず上家からなので鳴くと−1。1回チーが入ればハイテイは西家、もう1回入れば北家になります。一般的には自分に特にメリットが無ければリーチ者にハイテイを回さない方がよいですが、今回の点数状況であれば北家にハイテイが回るのは好都合なので、北家にハイテイが回る可能性を上げるべくチーできる牌は鳴きます。

 チーできる牌が出た場合に反応することは出来ても、安牌が十分にあるならその以前の段階でチーできる牌が多くなるように手牌を残した方がよいことになります。

 ここだけ聞くと大変そうですが、例題37で取り上げたように順子+面子候補のような形が残っているとツモ番を飛ばしやすい分形テンも取りやすいという要素もあるので、降りるにしても可能であればテンパイを目指すことを意識していれば、自然とハイテイずらしがしやすい手組になるので特別意識することはないかもしれません。

本記事に関するご紹介

前著「黒いデジタル麻雀」で概念的に説明された戦術論を具体的な局面に落とし込んで解説しています。41の例題が収録されていますが、それらは決して単なる何切る問題ではなく、何を切り、何を考えておくべきかを問うています。ハイレベルになった現代麻雀において勝ち続けるにはここまで深く考えなければいけないのかと驚かされます。
 
石橋 伸洋 (著)
発売日:2016年10月26日
定価:本体1,490円+税
AMAZON販売ページ

この記事を書いた人

ネマタ
ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。1984年佐賀県生まれ。東京大学文学部中退。

サイト:現代麻雀技術論
著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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