テーマ3
祝儀無しであっても平和のみはリーチがはっきり有利。リーチしてもアガリ率はさほど落ちず、落ちるとしてもその分他家のアガリ率も落ちるので、一発裏無しであってもテンパイ料があるならリーチがいいのではないでしょうか。
赤6枚入りのルールならダマも有りとありますが、祝儀は一発裏ドラもあります。平和リーチに1人が押し、2人が降りるとした場合ツモアガリ率は50%、裏ドラ期待値は0.3枚程度、一発率は10%程度あるので、平和のみリーチでも平均0.8枚程度の祝儀が期待できます。アガリ牌を引く前に6枚の赤を引いてリーチすれば平均2.8枚程度の祝儀が期待できることになりますが、6枚の赤を引く前に、8枚のアガリ牌が出るかツモるかすることの方がよほど多いので、基本はリーチでよいのではないでしょうか。
テーマ4
最初の条件と手牌であれば、リーチすることで2着目の逆転条件を緩和してしまうとしてもリーチします。先制リャンメンリーチから2着目に追いつかれて、しかもちょうど逆転条件を満たす手をアガられるというのも限定的ですし、11900点差や9900点差では、3900点出アガリでは2着目に親が回れば逆転される可能性が十分あります。素点だけでなく祝儀収入もある以上、少なくともダマ有利にまでは至らないのではないでしょうか。
テーマ5
最初の条件と手牌であればリーチします。親に追いかけられると確かにヒヤリとしますが、ダントツから上手く直撃して、更に連荘を重ねればトップである一方、放銃すれば着順が落ちる可能性がある点数状況下で押されるケース自体がかなり限られますし、1人がダントツであれば残りの3者は点差の近い着順争いになりやすいことから、高打点のアガリ自体が発生しにくいです。このテーマに関しては、以前レビューいたしました雀ゴロK本の立場を推奨します。
しかし、「対戦者は、その対戦者なりの価値観で最大限勝ちを目指すように打っている」ことは意識しておく必要があります。トータルで見れば損であっても、何が何でもトップを取ろうとする打ち手も雀荘であれば少なくありません。
相手の打ち筋だけでリーチ判断を変えることはないですが、リーチしてもほぼ逆転されないという前提が本当に正しいのかは、リーチをする前に今一度確認しておきましょう。
本記事に関するご紹介
この本には、フリー雀荘でよくあるシーンでどっちが得か、その答えが詰まっています。