レッスン27
p135の牌姿は私も打とします。打と打の共通の受けであるを引いた場合に、1000点リャンメンテンパイよりは3900〜8000のくっつき1シャンテンの方が有利とみるためです。
ホンイツを狙うことで他家を降ろすという牽制効果については、その分自分のアガリ率が落ち、降りないだけの勝負手が入っている他家にだけ押される展開になるとデメリットにもなるのであまり評価はしませんが、手牌を短くして守備力が落ちることについては、こちらの仕掛けが他家から見て高打点に見える場合はそれほど気にならないのでテンパイに遠い仕掛けも案外有力であることは言えます。
レッスン28
どちらが放銃率が低いかであればもちろん図Aの手牌です。攻撃は最大の防御とも言われますが、攻撃と守備が対の概念であることも確かなので、仕掛けることで守備力が上がるというのは表現としてあまり自然ではないかもしれません。誤解をしている人が多いのであれば、誤解を減らす表現をすることも麻雀講座では必要ですので、こちらでは、他家のアガリ率が下がると表現することにします。
レッスン29
私はチートイツ好きですね。好き嫌いを作ると打牌が偏ると言いますが、好き嫌いをするなというのは麻雀を楽しむうえではなおのこと難しいので、好き嫌いをしても打牌が偏りにくいように打牌基準を押さえていきましょう。「もっと勝つための現代麻雀技術論」47〜49回、または61〜64回の該当する項目を御参照下さい。
レッスン30
「もっと勝つための現代麻雀技術論」35〜36回も御参照下さい。メンチンの形がくるだけで混乱してしまうという方は、単騎待ちでなければ複雑な形になることはほとんどないということだけでも押さえていれば、簡単な待ちを見落としてしまうことが減ると思います。
単騎待ちを含む場合も、シャボ待ち以外は必ず1−4−7、2−5−8、3−6−9のスジにかかるように出来ています。そこまで分かっていれば、待ちを見抜くのが難しい多メンチャンが実戦で出現することは稀です。
後は、「待ちを見抜ける」レベルから、「見れば分かる」レベルにまで見落としを減らせるように、余裕があれば練習してみましょう。
レッスン31
p156の手牌は三色にならなくてもメンゼンリーチで満貫以上になるので、祝儀無しでも巡目がかなり早い段階でなければ打としますし、p157の手牌であれば、鳴いても満貫、メンゼンでアガリやすい手ではない以上、祝儀無しでもやはりは鳴くところです。
「ルールや対戦相手の違い」は誰もが意識するところなので、「ルールや対戦相手によって打ち方を変えよう」と考える人は多いと思いますが、手牌と局面に応じて判断することを心がけていれば、ルールや対戦相手まで考慮する必要があることは案外少ないものです。むしろ、ルールや対戦相手を意識するがあまり、手牌と局面に応じた判断が疎かにならないよう注意したいですね。
レッスン32
テンパイしてもかなり待ちが悪い場合は手変わりを待つことが増えますが、そもそも手変わりを待った方がいいほど悪い待ちが残りそうな場合は、テンパイ以前の段階でターツを外して手変わりを待つことをお勧めします。かなり待ちが悪いというのでなければ、良形手変わり4種程度なら即リーチした方が有利です。即リーチと聴牌外し(くっつき形)の境界巡目ーとりあえず麻雀研究始めてみました nisiさんブログに掲載されているデータからも、良形変化に加えて高打点変化もあるなら手変わり待ち有利になるケースが増えることが分かります。
実戦では手変わりが良形変化だけということはむしろ珍しいので、「悪形でも即リーチが基本」から入った人は、高打点への変化も含めれば手変わり待ちが有力になるケースを意識されることをお勧めします。
レッスン33
「ルールによって打ち方はあまり変わらない」といっても、「ルールを考慮しなければ優劣微妙」となれば話は別です。ダマ4翻良形やダマ40符3翻悪形(良形変化が多くない)といったリーチかダマか優劣微妙なケースについては、祝儀アリならリーチしましょう。ただし、祝儀5000点相当と言っても順位には影響しないので、額面通り5000点と考えないようにすべきです。
本当に5000点相当とすると、加点のメリットが無い手でも一発裏ドラの祝儀狙いでリーチ、ツモったら祝儀3倍なので赤のあるテンパイは当たり牌が出ても基本見逃しといったことになりかねません。手牌と局面で明確に優劣が決まるものについてはやはり、「ルールによって打ち方はあまり変わらない」のです。