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もっと勝つための現代麻雀技術論 第35回 「多メンチャンの見抜き方」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第35回 「多メンチャンの見抜き方」

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 第31回で予告していた通り、今回は多メンチャンの待ちの見抜き方について取り上げます。

多メンチャン理論

 多メンチャンの見抜き方については以前から様々な方法が考えられてきましたが、こちらで解説されているものが最も体系的です。ここではそれを簡潔にまとめたものを書くだけに留めさせていただきます。 

順子の特性

 多メンチャン形は基本の待ちに順子や暗刻がくっつくことで作られます。順子には以下のように待ちをスジ(1-4-7 2-5-8 3-6-9)で伸ばすという性質があります。

5(単騎5待ち)+567→5567(58待ち)

1134(リャンメン25待ち)+567→1134567(258待ち)

1155(シャボ15待ち)+567→1155567(158待ち)

暗刻が無い場合

  シャボ待ち以外は待ちになるのは1つのスジ(1-4-7 2-5-8 3-6-9)からなるので、シュンツを端から抜き出して1つ待ちを見抜き、その牌のスジが待ちになっているかを確認するだけで十分です。

 例外は一盃口シャボ(2244556677(247待ち)や3344556677(3467待ち))の形です。

 1223344567789 左端から順子を抜き出すと7単騎が残り、そのスジの4、1が待ちになっているので147待ち。

暗刻が1つある場合

 暗刻を抜き出し、その時に残る待ちによって手順が変わります。暗刻を抜き出したとき残りの牌がノーテンの場合は、暗刻が無い場合と同様にします。

 1223334456789 3の暗刻を抜き出すとノーテン。左端から順子を抜き出すと369待ちが残る。

  暗刻を抜き出した場合に待ちがある場合のうち、以下のケースは別のスジにも待ちが存在するので、暗刻の一部を順子とみなして待ちを1つ見抜き、その待ちのスジも待ちになっているかを確認します。(逆に言えば、以下のケースに当てはまらない場合は他に待ちを探す必要はありませんが、例外形があります。例外形は知らないと非常に見落としやすいので暗記してしまうのが無難です。)

  暗刻を抜き出したとき残りの牌が単騎待ち(4456のような亜リャンメン形も単騎に含む)

  暗刻と単騎牌の距離が2以下(2223457のように暗刻と順子がくっついている場合も含む)の場合。

  1234445677899 4の暗刻を抜き出すと69待ち、4445679となっているので順子を456で抜き出すと8待ちなので689待ち

暗刻を抜き出したとき残りの牌がリャンメン(カンチャン、ペンチャン)待ち

  暗刻の部分と待ちが重複する場合(34555のようなエントツ形)。2233334455(256待ち)とある場合は暗刻部分を234の順子とみなす場合と345の順子でみなす場合で雀頭が変わることに注意。例外は3345566677(458待ち)。

 1122233445567 2の暗刻を抜き出すと258待ち、暗刻の部分と待ちが重複することから雀頭の1の待ちになるので1258待ち。 

暗刻を抜き出したとき残りの牌がシャボ待ち

 暗刻にシャボ待ちの2つのトイツがくっついている(2223456677のように順子によってつながれる場合も含む)場合。例外は3344445566788(378待ち) 

 1234455666789 6の暗刻を抜き出すと45待ち、2つのトイツがくっついていることから順子を456で抜き出すと369待ちが残るので34569待ち。 

暗刻が複数ある場合

  暗刻を抜き出した時の待ちを確認し、暗刻を順子とみなして待ちを見抜く。この手順をそれぞれの暗刻について行います。暗刻を順子とみなした時に、他の暗刻と多メンチャン形を作ることがあります。

 また、3344455588(368待ち)のようなトイツと暗刻2つがつながっている場合は特殊な多メンチャン形ができます。

 例外として、2223444566(456待ち)の形でも特殊な多メンチャン形ができます。

 2233344456677 3の暗刻を抜き出すと58待ち(4の暗刻でも同じ)、トイツと暗刻2つがつながっているので345の順子を抜き出すと67待ちが残るので5678待ち。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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