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ネマタの戦術本レビュー第281回「鉄押しの条件  著:独歩・かにマジン・しゅかつ・平澤元気 その2」

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鉄押し4

 打で引きます。基準のうえでは「どちらでも良い」ですが、鉄押し3の手牌と比べると受け入れにかなり差があります。

 1翻アップすると普通くっつきは「明確に押し有利」、良悪は「微差で押し有利」となることからも、普通くっつきは互角〜微差押し、良悪は微差降り〜互角の範囲にあると考えられます。それなら、打としてもツモ次第でアガリの可能性が残る分引きに分があるとみます。

 もう1翻あれば「微差で押し有利」なので、が通常無筋以上に危険とは読めない(むしろリャンメン待ち以外に当たりづらいのでやや通りやすい)以上この段階では押します。

 ただしその場合も中盤以降は、「どちらでも良い」終盤は「微差で降り有利」になるので、中盤を過ぎてからの無筋引きで降りるのが無難そうです。

鉄押し5

 打で押します。今回のような雀頭が無く、コーツがあるリャンメン×2の1シャンテン(リャンメンが面子になっても雀頭になってもリャンメンテンパイ)の場合は刻子1ヘッドレスの項目を参照します。

 のみ手は「微差で降り有利」とありますが、今回は面子が出来た場合は平和がつくので、「どちらでも良い」に相当します。通っている筋が少なく、はリャンメン以外には当たりにくい無筋であることから今回は押しに分があるとみます。

 ただし中盤以降は「微差で降り有利」(鉄押し4は中盤以降も「どちらでも良い」)であることからも、手牌だけなら鉄押し4よりむしろ引き寄りと言えます。

 どんなに手広く良形テンパイになりやすいと言っても、後手を踏んだ1シャンテン同士でアガリ率に2倍も開きがあるとは考えられないので、1翻の差が大きいと言えます。

 鉄押し4が引きなのにもかかわらずこちらは押しとしたのは、引いた場合はほぼベタ降りするしかないためです。もしアンコが通っているなら、一旦を切って良良1シャンテンに受け、次の無筋引きで更にを落として回します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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