鉄押し21 打ダマ
待ちを悪形相当だとしてもまだ降り有利にはなりません。「どちらでも良い」程度ならテンパイの可能性が残る分打が有力とみますが、打リーチが微差押し有利程度になるならテンパイに取る方がよいとみます。
危険牌を切るくらいならリーチという考え方もありますが、打ダマにした場合も、手変わりを考慮しなくても降り有利にまではなりません。(リーチのみと異なりリーチ棒出費がないため)。打リーチも明確に押し有利にまでは至らないので、よりよい手変わりもそこそこあるこの手牌であれば、ダマにしてよりよい変化でリーチ、より危険な牌を引いた場合は降りを選べるダマが有力とみます。
元々テンパイなら押し有利であることが多く、ノーテンの場合は例え場況が良くても降り有利という結論が変わらないことが多いので、むしろ注意すべきは、テンパイからでも場況が悪いので降り有利になる場合です。
降り有利とまではいかなくても、手変わりを待った方がよい場合もあります。先攻リーチが入っている状況下で手変わりしたうえでアガれることはそう多くはないですが、悪形待ちの追いかけリーチはアガリ率が低くリーチ棒を損失することも多いため、リーチをすれば押し有利だが、ダマのまま押すくらいなら降りた方がよいという局面になることは実はあまりありません。
それなら、先行リーチが入っていても、「明確に押し有利」になる手変わりがそこそこある役アリ悪形待ちテンパイについては、ダマで手変わりをみるのが有力であることが多いのではないでしょうか。
鉄押し22 打リーチ
場況が良いといっても程度がありますが、今回は河読みからは全員持っていないことが濃厚で、出アガリも期待しやすい牌です。ここまで条件が揃っていれば、カンチャンとはいえアガリやすさは通常リャンメン程度はあると言ってもよいでしょう。良形相当だとすればのみ手でも押せることになります。
自分の河にが切れていないのであれば、良形相当とまでは言えず、が現物なので降りるのは容易。低確率ながらアンコを落としているうちに789三色になる可能性もあることから引き寄りとみて打とします。
場況が良いので、元々降り有利なケースが押し有利に転じることはあまりないですが、ここまで条件が揃っていれば別です。判断が変わるだけの強い条件が揃っている時は特徴的な場況になっていることが多いものなので、河に違和感がある場合は、判断を変え得るだけの強い情報が無いかについて特に意識しておきたいものです。
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