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ネマタの戦術本レビュー第310回「手作りと押し引きの鉄戦術  著:福地誠 その17」

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Q69 ポン打

 Q65は終盤かつ待ちがかなり絞れている場合の話でした。リャンメンテンパイ自体は、安手であっても案外押せることが多いものです。

Q70 ポン打

 親ならなおのこと押し有利です。

Q71 打

 リャンメン3翻テンパイとなると、対親リーチ、一発目と不利な条件が揃ってもそうそう降り有利にはなりません。

Q72 打

 安牌が十分にある、が現物待ちではないという条件でもまだ押してよいとみます。やはりテンパイなら基本は押しです。問題なのは、当然押すものと思い込んでいると、終盤で待ちが絞れているといった、降り有利になるだけの要因があっても気付かずに押し続けてしまうことにあります。

Q73 打リーチ

 もちろん押し有利。リーチが入った以上流石にホンイツまでの手変わりを見るくらいならリーチで打点を上げます。

 ただリーチが入る前の段階ではダマにします。序盤かつ、ソーズか字牌は何を引いても手変わりになり打点が大幅に上がるとなれば、二手先変化であっても狙いたいところです。判断自体には影響しませんが、最高で緑一色までありますね。

Q74 打ダマ

 ダマ満貫なのでやはり押しますが、アガリ率自体はやはり低いのでリーチ棒出費も考慮してダマとします。テンパイを維持しつつ当たり牌を止められる可能性よりは、リーチ棒出費の方が要因としては大きそうですが、リーチもダマも優劣に大差ないのであれば、他家の当たり牌を止める可能性を残すに越したことはありません。

Q75 打

 4連形が2組。ドラなので打点が上がる可能性もあります。今回くらいの手なら迷わずテンパイを外す方が多いと思いますが、麻雀を覚える際に先制テンパイならカンチャンでも即リーチが基本から入った方だと、どんな形なら手変わりをみるかを身につける機会があまりなかったかもしれません。基準そのものよりも、どのような手牌になれば、より有利と言えるのかという手牌の価値を押さえましょう。

Q76 打リーチ

 今回はダマでもツモなら跳満、トップから満貫直撃でも捲れるので、リーチのメリット自体は確かにあまり高くないところ。とはいえトップ率自体はリーチした方が上でしょうし、ここでのリャンメンは局面的にも待ちとして強い部類なので、トップを取ることによるプラスが2着のそれより十分大きいルールであればリーチします。順位点が2−1−▲1—▲2のようなルールであればダマにします。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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