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ネマタの戦術本レビュー第362回「「統計学」のマージャン戦術 著:みーにん その2」

ネマタの戦術本レビュー第362回「「統計学」のマージャン戦術 著:みーにん その2」
ネマタの戦術本レビュー
2017年09月04日 20:00

 テーマ2

 リーチを受けた時に、「無防備な打ち手が増えて反撃のチャンス」とは思わないのに、自分がリーチをする側になると、「反撃されるのが嫌」と思いがちな人が一定数いるのは「自分には自分のリーチの待ちが悪いと分かるので、相手にも何となく見透かされているかもしれない」という人間心理から来るのかもしれません。
 また、先行リーチに追いかけられて高打点に振り込む確率は、低いとはいっても数戦も打てば起きても珍しくないレベルです。こういった現実的に起きる低確率な事象は、人間の体感では起こる確率を高めに見積もりがちです。
 ただし、本当に先制テンパイといってよいのかという場況判断、あるいは、テンパイ以前によりよい待ちでリーチを打つ頻度を挙げること自体は重要です。リスクの見落とし、良形テンパイにできたにもかかわらず悪形が残ってしまうというミスも、初心者や場を把握する能力に劣る打ち手によく見られます。
 以降のテーマでも何度も取り上げることになりそうですが、見落としや手順ミスは可能な限り防ぐべきです。「昨今の麻雀戦術本に書かれている通りにやっているのに勝てない」打ち手は、「旧来の誤った麻雀戦術を少なからず未だに信じているが、それなりに結果を残している」打ち手と比べると単純なミスがやはり多いものです。覚えたセオリーにこだわり過ぎると、場況を把握することを怠りがちです。

 テーマ3

 カンチャンをリャンメンにしてもアガリ率1.3倍程度である一方、打点は2倍以上になることも多いので、手変わりを待つかどうかで重要なのは高打点への手変わりです。とはいえ限定的な手変わりを引くよりアガリ牌が出ることが多いので、手変わりを待つケースの多くがくっつき1シャンテンの形になります。
 P35の図のように、悪形が残った場合にテンパイにとらないケースは、テンパイ以前に悪形面子候補より変化が強い浮き牌を残すように打ちます。 アガリに遠い場合ほど変化を優先して残すべきです。
 しかし、テンパイに遠い段階は受け入れ枚数重視で打って、テンパイに近づいてから手変わりを考え始める打ち手は、今よりも手変わりを重視していた昔から多く見受けられます。これは、「戦術書で扱われることが少ない」「手牌を何となく眺めているだけだと、テンパイに遠い段階の方がかえって手変わりに気付きにくい」ということに理由がありそうです。テンパイに遠い段階の打ち方については、「もっと勝つための現代麻雀技術論」で取り上げました。これが正解と言える自信は正直ありませんが、少なくとも何となく受け入れ重視で打つよりは良い結果が残せるようになると思います。

本記事に関するご紹介

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