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ネマタの戦術本レビュー第526回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その6」

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Q8

 打リーチ 

 字牌単騎に手変わりしたとしても、9巡目ともなれば5巡目にタンヤオチートイツでリーチした方が局収支上勝るので手変わりを待たずに即リーチします。を切っているのでも片無筋ですが、それでも456単騎よりは37単騎の方がやや勝るようです。スジ待ちになった時の読まれにくさでは456の方が上(37はペンチャン待ちもあるので)ですが、単純に赤ドラがある5から遠い方が他家に使われやすくその分出アガリしやすいと考えてよさそうです。(参考:「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「チートイ待ち牌ランキング」

Q9

 打 

 他家に動きが無い場合、チートイツ1シャンテンの和了率は8巡目でおよそ17%程度。ただし今回はタンヤオチートイツでアガりやすい待ちに受けにくいこともあり実際にはもう少し下がりそうです。(参考:「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「チートイその10・一向聴あれこれ」

 一方、テンパイ時に必ずリャンメン待ちが残り、完全1シャンテンになりやすいメンツ手2シャンテンについては、和了率はおよそ15%。今回は一旦トイツを崩してもタンヤオチートイツでテンパイするケースもあるので実際はもう少し高そうですが、メンゼンで進めることが前提なら意外にもアガリ率に大差がつかないことになります。(参考:「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「二向聴・3両面対子1両面形」)

 よって、ドラがあって鳴いても十分高打点が見込める手ならチートイツ1シャンテンに取らない打が有力そうですが、今回のように鳴くとのみ手になる場合は微妙です。メンゼンでメンツ手をテンパイした場合、メンタンピンイーペーコーになればメンタンチートイツに打点で勝りますが、平和やイーペーコーがつかない場合はチートイツの方が勝ります。

 そこで今回は、チートイツ1シャンテンを維持しつつ、ツモなら完全1シャンテンに取れる打はどうでしょうか。チートイツに決める選択でさえメンツ手2シャンテンと比べてアガリ率で大きく劣るということはないのですから、両天秤に取るに越したことはないと判断しました。低確率ですがツモから234、345三色が狙えることもあります。

 しかしこれも大差で有利ということはないので、あたりが既に1枚切れで両天秤に取りにくいというのであれば、メンツ手に決める打に分がありそうですね。鳴いて1000点になっても十分な点数状況の場合も打がよいでしょう。何切る問題として昔から使われてきた打牌比較に迷う問題ほど、これが正着と決め付けず、実戦では局面に応じて臨機応変に対処できるようにしたいです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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