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ネマタの戦術本レビュー第576回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その16」

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Q33

 かなり強引な仕掛けに見えるとはいえ、3フーロの下家のテンパイ率が25.8%しかないと判断しているのは不自然です。

 ただ、テンパイ率が25.8%しかないと判断しているのであれば、こちらがリャンメンテンパイでリーチしているにもかかわらず横移動率が17.9%もあると判断しているのが不自然なので、おそらくこれもテンパイ率が誤植と思われます。

 手出しツモ切りや鳴きのタイミングが明記されていませんが、下家は

 ポン

からチー打ポン打、次のはツモ切りでのシャンポンというところでしょうか。ダマなら東家の当たり牌を止めることも可能ですが、仮に一点で読めたとしても、リーチの加点メリットと点数状況的から平和ドラ1ならリーチという判断自体は変わらなさそうです。

Q34

 ドラがあるなら手変わりを考慮しなくてもダマ有利なので、気になるのはドラが無い場合の判断。ドラ無しの場合も打とするものとしてツモの良形変化は考えないものとします。

 アガリ牌はの4枚、四暗刻に手変わりするのはの8枚(2枚のなら出アガリでも役満)。任意の牌が切られる確率もツモる確率も等しく、が出た時はアガる(は4×4で16枚相当)としても、12回に1回はアガる前にをツモり、4回に1回はアガる前にをツモることになります。ツモり四暗刻になった場合は3回に1回はツモって役満、残りは満貫止まりとしても、ダマとした場合に、アガリ全体の1/6は役満、1/4は満貫、他は3900か6400となり、平均打点は満貫よりも明確に高くなります。よってドラが無い場合もリーチよりはダマがよいと言えます。ツモの良形変化を考慮するまでもなく手変わり待ちに分があるので、よりの方が他家に使われにくく山に残っている可能性が高いとみて、ドラでない場合も打ダマでしょうか。これがドラ無しでリャンメンテンパイであるなら、局収支的にも即リーチに分がありそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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