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ネマタの戦術本レビュー第582回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その22」

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Q47

 1手進んでも押し有利にならないので、今の時点から少しでも失点を回避するように打つという考え方自体は重要です。押すに見合わない手なら1手前から降りるということを意識しておくと、安牌が無くなって手詰まりからの放銃や、テンパイ率が低い、あるいはテンパイしていても放銃率が低いと判断した牌で放銃といった、「一見仕方無さそうな放銃」を結果的に回避できることも増えます。

 しかし今回はも共通安牌。ノーチャンスのアンコもほぼ通るでしょう。それならツモで押し返す選択肢を残すに越したことはないとみてを切ります。

Q48

 親でダブトイツとドラ2枚あるとはいえ、1手進んだとしても明確に押し有利な手にはなりにくい2シャンテンとなれば基本は降りるべきです。

 が3枚見えで単騎にしか当たらないことから、押し返す可能性がわずかに残るトイツ落としも考えられますが、将来別の他家がテンパイすることもあるので、わずかな可能性を残すよりは、共通安牌になりやすいを残していた方が無難でしょうか。切りの将来の放銃率が15.1%というのはかなり高いと感じますが(現時点の放銃率も一応単騎待ちがある以上0%ではない)、AIは共通安牌を残すメリットを高く評価しているようです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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