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ネマタの戦術本レビュー第583回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その23」

ネマタの戦術本レビュー第583回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その23」

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Q49

 下家テンパイ率を59.9%と判断しているにもかかわらず。の放銃率は14.3%(確実にテンパイしているとすれば放銃率23.9%相当)。鳴き手は待ちを絞りやすいということがよく分かります。

 で放銃したとしても安いことも多いですが、のような満貫手のケースも否定できません。確実に安手であることが分かるのであれば、別の他家に高打点の手をツモられるといったアガリ逃し以外のリスクもあるので押す手もありそうですが、「安手に見えるが高打点のケースを否定できない、テンパイ率がそれなりに高い仕掛け」に対しては、悪形残り2シャンテンからは引くのが無難でしょう。

Q50

 現物を切ってもメンツ候補不足の2シャンテンであることは変わらないのでアガリを諦めるとは限りません。現状2シャンテンである以上、当たれば高打点ほぼ確定のは鳴かれるだけでも損失が大きいとみて止めます。

 打の現時点の放銃率が1.3%(上家か下家がテンパイしているとするなら放銃率約21%相当)と上家下家のテンパイ率にしては高めなのは、「仕掛けの現物待ちでないならリーチすることが多いので、ダマテンなら現物待ちの可能性が高い」ということでしょうか。打の方が打よりも通った後の和了率、放銃率がともに若干高いのは、「打はトイメンにポンされてテンパイを入れられるケースもあるのでかえって和了率が下がる」「打はトイメンが待ちでテンパイしてからを押すことになるケースもあるので、押すに見合う手になるようならかえって放銃率が上がる」ためでしょうか。このあたりをAIがどのように判断したのかは気になるところです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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