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ネマタの戦術本レビュー第611回「多井熱 著:多井隆晴  その14」

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Q1

 打

 リャンメン固定なら打か打ですが、ツモでも打として良形テンパイになる受け入れが増えることから打>打と判断します。

 打なら雀頭固定の打と比較してツモで良形テンパイになりやすくなり、ツモはテンパイ逃しですがこれでも良形テンパイになりやすくなります。受け入れが4枚減に対して良形変化が15枚増と4倍近くもあり(2倍程度なら受け入れを優先することが多い)、良形でテンパイすれば平和がつきやすい形。よって巡目に余裕がある6巡目なら打>打と判断します。

 今回はメンツが出来た後の雀頭の作りやすさで、より残しましたが、2メンツ作ることも想定する場合(シャンテン数が2以上)ならより残します。の方がより、の方がよりもう1メンツ作りやすいためです。

 なお、テンパイした時点では23345より23のリャンメンが残っていた方が、一般論では単純にアガリ牌が1枚多いこともありアガリやすいです。(参考:「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「23の単純両面か、23345の両面かどちらが上がりやすい?」)

 もちろん手変わりに関しては23345の方が強いので、テンパイ以前では23345のリャンメンを優先して残した方がよいことも少なくないでしょう。例えば雀頭が無い場合は雀頭ができる2356ツモでもシャンテンが進むので、これははっきり23345を残した方が有利と言えます。

Q2

 打

 今度はリャンメンが揃っているので雀頭固定。手組のうえでは打も打も差がありません。

 手組のうえで差がつかないなら、次に考慮するのは失点の可能性。の方がより将来他家のテンパイが入った場合に通りやすい(はペンチャン待ちがある)ことから微差ながら打>打と判断します。

 一応、を1枚使っている分の方がに比べて裏ドラになりにくいので、裏3の可能性は打の方が高いのですが、流石に無視してよいレベルでしょう。微差同士の中でも優先順位があります。オーラスで逆転手を狙うケースでも無ければ、裏ドラを考慮するのは最後の最後と考えていただいて結構です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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