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ネマタの戦術本レビュー第637回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー  その10」

ネマタの戦術本レビュー第637回「読むだけで勝てる麻雀講義 著:ゆうせー その10」

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講義10

 前回の続きになりますが、リーチ率が低い(天鳳ルールでもリーチ率15%未満は低いとみる)打ち手は、本書に示されているような追っかけリーチの基準を押さえてしまう方がいいかもしれません。後手であってもリーチがよいのであれば、先手ならなおさら振り込みを恐れずにリーチすべきです。


 逆に、リーチ率が高い(天鳳ルールならリーチ率20%を超えると高いとみる)打ち手は、追っかけリーチの基準をベースにリーチを打たないケースを意識してみましょう。昨今の研究データで示された結論は、「どんな時でも明確にリーチ有利」ではなく、「全体的に見ればどちらかと言えばリーチ有利」なので、局面次第で判断が変わりやすいということでもあります。特に天鳳ルールで後手かつ点数状況的に振り込みのリスクが大きいとなるとリーチを打たない領域も広くなりそうです。


 後手であればなおのこと、リーチをしない理由は増えます。データを用いた研究がなされる前は、そのような細々とした理由を過大評価していましたが、リーチするかどうかの分岐点付近となれば判断に影響することも少なくありません。大まかな基準を押さえたうえで、例外に対応できるようにより細かい基準を押さえる。それでも対応できないケースがあれば更に細かい基準を押さえる…というように、打牌基準の優先度をつけたうえで判断の精度を高めていきましょう。

実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義

本書は、ネット麻雀天鳳とフリー雀荘の両方で圧倒的な好成績を叩き出し、なおかつ現役で学習塾の講師をしている著者が、丁寧に論理的に、かつ冗談を交えながら、実戦でよく出る麻雀の場面を題材に講義をしているものを、そのまま文字に起こしたものです。
まるで有名予備校の人気講師の授業を聞いているような、楽しい話を読むだけで勝てる作りになっています。
全22回の各講義では、豊富な牌図による説明に加え「ポイント」や「これだけは覚える!」といった見出しで重要部分がまとめてあるため後からの復習にも役立ちます。

 
ゆうせー(著)
単行本:1,620円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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