講義10
前回の続きになりますが、リーチ率が低い(天鳳ルールでもリーチ率15%未満は低いとみる)打ち手は、本書に示されているような追っかけリーチの基準を押さえてしまう方がいいかもしれません。後手であってもリーチがよいのであれば、先手ならなおさら振り込みを恐れずにリーチすべきです。
逆に、リーチ率が高い(天鳳ルールならリーチ率20%を超えると高いとみる)打ち手は、追っかけリーチの基準をベースにリーチを打たないケースを意識してみましょう。昨今の研究データで示された結論は、「どんな時でも明確にリーチ有利」ではなく、「全体的に見ればどちらかと言えばリーチ有利」なので、局面次第で判断が変わりやすいということでもあります。特に天鳳ルールで後手かつ点数状況的に振り込みのリスクが大きいとなるとリーチを打たない領域も広くなりそうです。
後手であればなおのこと、リーチをしない理由は増えます。データを用いた研究がなされる前は、そのような細々とした理由を過大評価していましたが、リーチするかどうかの分岐点付近となれば判断に影響することも少なくありません。大まかな基準を押さえたうえで、例外に対応できるようにより細かい基準を押さえる。それでも対応できないケースがあれば更に細かい基準を押さえる…というように、打牌基準の優先度をつけたうえで判断の精度を高めていきましょう。
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