- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第6章 3
麻雀は対戦相手が3人いるうえに、加点できる人だけが手牌を公開するゲームです。よって、自分の不運は嫌でも見なければならないのに、相手の幸運ばかりを見せ付けられることになります。「自分だけがついてない」と思い込んでしまう人が多いのも無理はありません。
しかし、ツモや他家のアガリに対して干渉することができません。自分にとってどうにもならないことばかりに意識が向いてしまうと、「どうにかできたかもしれないこと」に気付きにくくなってしまいます。他家への愚痴が多い人は、自分の選択には疎かになっているものです。
抽選や結果に一喜一憂するのも、麻雀の楽しみ方の一つではあります。しかし、勝つことを目指すのであれば、やはり自分の技術を介入できる領域、選択にこそ意識を集中させるようにしたいものです。
第6章 4
人間という生き物は、およそ確率を客観的に判断することは難しいようにできています。麻雀に関する確率統計的な知識を身につければ解決できるかと言われればそうではなく、むしろ不運を不運と気付きやすくなり、イライラすることが増えてしまうものです。
しかし、滅多に起きない不運と言っても、「滅多に起きない不運」とみなされるような事象はそれこそ無数にあるので、実際には何かしら当てはまっていることは珍しくないのです。
「不運」も抽選、結果の範疇なので干渉しようがありません。3の繰り返しになりますが、どうにもならないことばかりに意識が向くと、どうにかできたかもしれないことに気付きにくくなります。自分の受けた不運の数を数えるくらいなら、その労力を自分にできる打牌選択に向けるようにしましょう。
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