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ネマタの戦術本レビュー第821回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その8」

ネマタの戦術本レビュー第821回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その8」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Q71 のみ手悪形でも先制テンパイかつ手変わりが少ないのであればリーチすべきです。自分がアガらなければ誰かのアガリになることが多く、自分の手がのみ手の時ほど他家の手にドラがありアガられた時の失点が高くなりやすいです。他家のアガリを阻止する最善の策は自分がアガること。放銃だけ避けていればよい点数状況というわけでもなければ、失点を回避するためにもリーチを打ちます。

Q72 4連形×2のくっつき1シャンテンのような形ならカンチャン待ちテンパイ以上にアガリやすくなることが多いです。逆に言えば4連形が1つだけのこの形ならまだ即リーチした方がアガリやすいです。

Q73 テンパイを外して強浮き牌×2のくっつき1シャンテンというのが手変わりを待つうえでの目安になります。今回はくっつきでタンヤオがつくので、とソーズ4連形をそれぞれ強浮き牌とみなしてテンパイを外します。

Q74 がドラそばかつ567三色目、ピンズが4連形かつ一通目。これも強浮き牌×2のくっつきに受けられるパターンです。

Q75 マンズの一通目と良形変化(ツモで待ち)。ソーズの中ぶくれ形の強浮き牌×2のくっつきに受けます。

Q76 強浮き牌はソーズ中ぶくれ形だけですが、何らかの中張牌を引くだけで強浮き牌×2のくっつきになるので巡目が早いうちは手変わり待ちが有力です。
 ドラが多い時は、テンパイ巡目を遅らせてでもアガリやすい形を作るメリットも大きくなります。(自分が安手なら、アガリ損ねて流局しても損失が少ない)元々高打点の時ほど打点を上げる手変わりの価値は下がりますが、良形を作る手変わりに関しては、ドラの有無にかかわらずテンパイを外した方がアガリやすいとみるなら手変わりを待ちます。

Q77 ピンズ4連形と、345三色目のあるで強浮き牌×2のくっつきと見て取れます。しかし三色へのくっつきはのみと弱めなので、巡目が深い場合や高打点を狙うメリットが小さい場合はリーチします。

Q78 手変わりを見るにしても複数の選択がある場合もあります。今回はタンヤオで1翻つけるメリットが大きく、4連形×2のくっつきに受けられる打とします。ピンズの形がなら、今度は打ダマで三色、一通、タンピンの手変わりをみるのが有力そうです。

Q79 強浮き牌と呼べるのはソーズ4連形のみですが、元々が悪形のみ手なので平和やイーペーコーがつく手変わりの価値も高い。Q72と異なりこちらはテンパイを外します。

Q80 リャンメンテンパイかつ、リーチの加点のメリットが大きいとなれば、低確率のスーアンコ手変わりは気にせずリーチします。逆に言えば悪形テンパイ、リーチの加点メリットが小さい場合は手変わりを狙う場合もありますが、どのあたりに手変わりを待つ分岐点があるかは難しいところ。機会があれば考察してみたいと思います。

超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル

麻雀戦術書のベストセラー作家雀ゴロKの新作。 今回は対局で頻発する「何切る」「何鳴く」問題を 210 問収録した超実践ドリル。 平面何切る本はこれまでにも多数出版されているが、それ以外にも「リーチ判断何切る」「何鳴く」「押し引き何切る」など複数のテーマの問題を出題。 解答ページでは雀ゴロKとメンバーによる問答が掲載されていて、なぜ、その解答が正しいのかが理解できる。

著:雀ゴロK
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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