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ネマタの戦術本レビュー第828回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その15」

ネマタの戦術本レビュー第828回「『超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル』著:雀ゴロK 編その15」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Q141 テンパイに取れる役牌は多くの場合ポンした方がよく、テンパイに取れるなら悪形待ちでも多くの場合テンパイに取った方がアガリやすいです。役牌雀頭だとタンヤオも平和もつかないので、メンゼンで進めても打点が上がりにくいのが理由の一つです。

 

Q142 この形でも鳴いてテンパイが取れるのでポンした方がアガリやすい。普通の役牌だとメンゼンリーチに比べやすくなるのでスルーしますが、ダブ東なら打点が下がらないので鳴きます。

 

Q143 打点差があるとはいえ、多くの場合はチートイツ1シャンテンより仕掛けがきくメンツ手1シャンテンの方が有利。今回は鳴いてもまずまず打点が見込めるのでなおさら鳴きます。

 

Q144 イーペーコー目も一応ありますがやはりポンテン有利。三色や一通といったメンゼンなら2翻役を含んだ1シャンテンであれば、安手のポンテンを取らずスルーしてメンゼンで進めることを考慮します。

 

Q145 役牌のポンテンは多くの場合取りますが、リャンメンを鳴いて役牌バックにする場合は鳴いてもアガリ率はあまり上がりません。鳴くと安手確定ならメンゼンで進めた方がよいです。

 

Q146 スルーの理由はQ145に同じ。鳴くのは役牌と、悪形をメンツにして良形が残りやすくなる牌に限ります。

 

Q147 鳴くとスルーした場合よりドラ2、3でアガれる可能性が増えるので打点が下がりません。これならシャンテン変わらずでもアガリやすくはなる牌なら鳴きます。

 

Q148 スルーして染めずに進めるより、鳴いて染めた方が高打点になります。鳴くことでメンツが増えるなら染め手に決めてもアガリ率はそこまで落ちないので鳴きます。アガリ率を厳密に比較するのは難しいので、鳴いた場合と鳴かなかった場合とでそれぞれ何点程度の手を見込めるかを意識するのが鳴くかどうかを判断するためのコツです。

 

Q149 三色は鳴くと1翻、メンゼンで2翻なので、鳴いた場合とスルーした場合で打点が大差。完全1シャンテンの形なら、役有りリャンメンでテンパイできることより打点を優先します。

 

Q150 ツモなら良形テンパイ。スルーしても高打点になりにくい1シャンテンはテンパイに取ることが多いですが、良形テンパイに取れる可能性が十分にある手は悪形テンパイに取るよりスルーしてメンゼンで進めることも増えます。

超実践麻雀「何切る」「何鳴く」ドリル

麻雀戦術書のベストセラー作家雀ゴロKの新作。 今回は対局で頻発する「何切る」「何鳴く」問題を 210 問収録した超実践ドリル。 平面何切る本はこれまでにも多数出版されているが、それ以外にも「リーチ判断何切る」「何鳴く」「押し引き何切る」など複数のテーマの問題を出題。 解答ページでは雀ゴロKとメンバーによる問答が掲載されていて、なぜ、その解答が正しいのかが理解できる。

著:雀ゴロK
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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