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ネマタの戦術本レビュー第836回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その2」

ネマタの戦術本レビュー第836回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その2」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Logic2

 違うルールの麻雀を打つ際、どの程度ルールを意識して打ち方を変えるべきかという話はよく聞きます。麻雀と同程度に知名度があり、ルールの違いをほとんど意識することがない将棋や囲碁と比べれば流石に判断が変わることも多いですが、トップが最も評価され、アガリ形が4面子1雀頭で、メンゼンでテンパイしたらリーチが打てるというのであれば、さほど意識されなくても大丈夫です。
 
 リーチ麻雀という括りの中で、ルールの違いが最も打牌に影響するのが評価ptです。本書で示されているように、評価ptが大きく異なる天鳳ルールと収支戦ルールで、評価ptが最も重要になるオーラスの押し引き判断という条件下であれば、押し引き判断がはっきり変わり、一方のルールで最善手だった選択が悪手になるという事が起こります。

 逆に言えば、残り局数が十分ある段階であれば、最善手が変わるとしても、悪手というところまではいかないと予想されます。微妙な差であっても毎回正着を打てるのであれば越したことはないのですが、人間である以上判断のための知識も集中力も限界があります。最も結果に影響しやすいオーラスで最善を尽くせるようにするためにも、残り局数が十分ある段階はルールの違いをあまり意識せずに打つことをお勧めします。

 評価ptの考え方を身につけるために、例えば天鳳鳳凰卓七段であれば、2着からトップになれば+45ptというように、普段は単に順位で呼ぶところを意識して評価ptで呼ぶことをお勧めします。人は言葉で概念を認識するので、簡潔かつ正確に表現できる言葉に置き換えようということです。間違ってはいないけど、言葉そのものにとらわれると本質を見失いがちになる表現はよく見かけるので、個人的にも注意したいところです。

論理的思考で勝つ麻雀

「選択と抽選のゲーム」と言われる麻雀。
プレイヤーの実力が反映される「選択」の精度を高めることは何よりも大切です。
本書ではそのために必要な考え方、戦術を論理的に解説します。

著者は麻雀の思考の言語化の達人、中嶋隼也プロ。ロジカルで分かりやすい解説が遺憾なく発揮されています。

点数状況・巡目・他家の挙動など、状況が刻一刻と変わるゲームである麻雀において、得な選択肢を選び続けるための論理的思考力を本書で身に付けましょう!

著:中嶋隼也(@owadasenmu
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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