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ネマタの戦術本レビュー第845回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その11」

ネマタの戦術本レビュー第845回「『論理的思考で勝つ麻雀』著:中嶋隼也 編その11」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

Logic11

悪形テンパイの場合のリーチ判断も、良形テンパイの場合とそれほど変わりません。打点上昇のメリットは変わらず、アガリ率は更に下がるとはいえ、他家のアガリ率を下げられるメリットについては、元々アガリ率が低い悪形テンパイの方が大きいためです。

 

 良形テンパイに比べれば即リーチしないことが多くなる理由は、放銃リスクというよりは手変わりにあります。リーチの加点メリットが大きくない手なら手変わりが待てる分ダマ有利になりやすいですし、悪形リーチのみなら高打点への手変わりの価値が高くなるのでダマやテンパイ外しが有利になりやすいということです。手変わりを待つケースについては、Logic13で取り上げられています。

 

 ダマ50符3翻は良形の場合と同様にダマにしますが、打点は同じでもダマ25符4翻(七対子)となると打点上昇のメリットが大きくなるのでリーチすることも増えます。「ダマでも十分だからダマ」ではなく、あくまでダマとリーチを比較してダマ有利と判断した場合にダマにするようにします。

 

 良形の場合と異なり悪形4翻以上をダマにすることが多いのは手変わりの影響なので、リャンメン変化で手役が崩れる場合は実質手変わりが無いとみてリーチ寄りになります。ただし、Logic12に関連する話になりますが、手役を狙って作った場合は待ちを絞りやすい弱い河になっていることも多いので、その点ではダマ寄りになるとも言えます。

 

 よって、リーチでもダマでもアガリ率に大差ないと判断できるようでなければ、悪形4翻以上はダマが基本と考えます。どのようなケースが例外と言えるかについては、Logic12に続きます。

 

論理的思考で勝つ麻雀

「選択と抽選のゲーム」と言われる麻雀。
プレイヤーの実力が反映される「選択」の精度を高めることは何よりも大切です。
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著者は麻雀の思考の言語化の達人、中嶋隼也プロ。ロジカルで分かりやすい解説が遺憾なく発揮されています。

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著:中嶋隼也(@owadasenmu
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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