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ネマタの戦術本レビュー第931回「『超メンゼン主義麻雀』編 その1 著:リツミサン」編

ネマタの戦術本レビュー第931回「『超メンゼン主義麻雀』編 その1 著:リツミサン」編

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

11p もしをポンするなら、切るのはではなく打あたり。雀頭以外で面子候補が5組あるので、雀頭が出来るまで2フーロ目は控えて安牌を残しつつ打ちそうです。スルーとの優劣比較は正直よく分かっていません。発想として抑えていただければ幸いです。

13p リャンカンが単独カンチャンなら迷わず鳴くところですし、逆にリャンメンであればスルーする方が多いのではないでしょうか。鳴き判断が微妙なケースは他家の動向に着目します。北家と南家が1フーロしていますが、ドラがで、そのは東家の河と自分の手牌に1枚ずつあるとなると、赤ドラが固まっていない限り安手のケースが多いと言えます。

それなら、「鳴くと安手、うまくメンゼンでテンパイすれば高打点が狙える」手牌であれば、「他家の速度に合わせる」より、「他家にアガられても問題ないので高打点狙いのスルー」に分があるのではないでしょうか。赤ドラに祝儀があれば、赤入りの手をツモられるのは高打点の手をアガられるようなものなので鳴きと考えます。

14p 供託0本の場合も個人的には鳴きそうです。メンツ候補は揃っているので鳴くことによって手が進みやすく、スルーしても雀頭では高打点になりにくい。鳴いた方がドラを使いやすく、他家からも仕掛けに対してを打ちづらいので対リーチに手詰まりしにくいというのもあります。

マンズがなら以外の雀頭が無いというだけでなく、雀頭の234三色もあるのがスルーの理由として大きいとみます。雀頭が他にある場合ほど鳴き寄りになるのは事実ですが、それよりはスルーした時の手牌の価値に着目することをお勧めします。

15p 形が決まっていないということは、言い替えれば、「メンツ候補が足りていない」「ブロック数が4以下」ということです。浮き牌にくっつくだけでアガリまでの手数が減るのでスルー寄りになりやすいです。
メンツ候補不足でも鳴かないとメンツにしづらいところは鳴くケースも増えますが、今回はと持っているところの。テンパイ時に待ちとして残るとカンチャンかシャンポンになりますが、それまではリャンメンと同程度にメンツにしやすい。手牌だけみても基本はスルーした方がよいと判断しました。メンツ候補が足りている場合との違いを意識しましょう。

リツミサンの『超メンゼン主義麻雀』

小さい上がりをリスクを回避しながら積み重ねていくのが良しとされる天鳳。平均フーロ率3~4割が当たり前という中にあって、フーロ率2割2分という驚異的な少なさでハイアベレージを続けている異色のプレーヤーがいます。それがリツミサンです。

鳴かなければ手牌が複雑になり、より正確な状況判断能力や読みの力が要求されるのが麻雀。リツミサンの麻雀の特長はまさにその正確な状況判断と読みの確かさにあります。本書でリツミサンが何を、どう考えて麻雀を打っているか、その全貌を見ることができます。

また、「ミスからどのように学べるか」「読みは相手より自分の手を見返すほうが効率よく学べる」など、上達のアドバイスが随所に書かれているのも本書の大きな特長。 一冊を通して読めば、これまで自分が考えたことがなかったような麻雀の捉え方や新しい選択肢が必ず見つかるはずです。 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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