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ネマタの戦術本レビュー第1071回「『麻雀技術の教科書』編 その3 著:井出洋介・小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1071回「『麻雀技術の教科書』編 その3 著:井出洋介・小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第1章 基本となる手組みの考え方

case2 孤立数牌の優先順位を理解する

基本となる手組の考え方の一つを簡潔にまとめるなら、「リャンメンで待てるならリャンメンで待つ。」。3〜7の牌を優先的に残すように打てば、自然とリャンメン待ちが残りやすくなります。実戦では孤立字牌や端牌を残すケースもそれなりにあるのですが、基本を学ぶ段階であれば多少アガリに遠い手でも孤立字牌や端牌を切って中央の数牌を残しながら打つことをお勧めします。

3〜7同士の比較は差がつきにくいので、実戦では場を見て判断することが多いと思いますが、リャンメン同士では端寄りの待ちがアガリやすいので37を残すことが多いです。同じリャンメンリーチでも、端寄りの14と、内寄りの36では。アガリ率に5%以上の差がつきます。結構な差ではありますが、それよりはタンヤオの1翻が大きいので、タンヤオがつく場合は46>5>37の順になります。

では、が1枚ずつ入ったルールではどうでしょうか。アガリに近いくっつき1シャンテンなら、端寄りの待ちが残ることを優先して37牌を残すことを考えますが、基本は46>37>5となります。一見5の価値が高そうですが、を残して受けができるのはの4枚。を残して受けができるのはの3枚です。を切ってを引いても、今度は残してツモでフリテンが残らないリャンメンになりますが、を切ってを引いた場合は、ツモがフリテンが残りうるリャンメンになるという差もあります。

ただしアタマが無い場合は、ターツよりアタマを完成させた方がよりアガリに近い形になるので残し。言葉で説明するとややこしいですが、実際に1手先の形を想定しながら考えれば分かり易いと思います。

麻雀技術の教科書

読めば勝率が上がる! すべての雀士必携! 新しい麻雀戦術書!

麻雀の打ち方は人それぞれです。
本書の著者の二人を比べてみても、井出プロは手役重視、
小林プロはスピード重視と、スタイルがかなり違います。

打ち方が正反対の二人に共通する考え方があれば、
それは、現代麻雀のセオリーといえるのではないか。
この問いから、本書は生まれました。

「アガリ方の基本を1冊に」
「複雑な牌姿でも、迷わず打てるように」
というのが基本方針ですが、
ルールを覚えたばかりの人でも読めるように
丁寧に解説することを心がけました。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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