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ネマタの戦術本レビュー第1111回「『令和の麻雀最新理論』編 その3 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1111回「『令和の麻雀最新理論』編 その3 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第1章 序盤の手順と手筋

令和麻雀の序盤②

21ページABは5ブロック揃っているうえに全てリャンメン以上。しかもタンヤオ、平和がつく形です。19牌からはリャンメンができず、役牌があるとタンヤオ、平和がつかなくなるのではほぼ不要牌。比較的アガリやすい手牌なので役牌を鳴かれるデメリットも大きいことから、切り順はとなります。

しかし配牌からABほど手牌が整っていることは少なく、どちらかと言えばCや、Cから1手進んだ22ページの手牌のように、「4ブロック以下で役牌の重なりに期待したい手牌」であることが多いもの。このことを踏まえて拙著『勝つための現代麻雀技術論』では、基本的な切り順を客風<特に利用価値が高くない19牌<役牌としました。

DEは雀頭が無く平和が狙いやすい。と持っている時のの価値が若干上がる形です。これでも通常の19牌より価値が高くなるわけではないので、安牌になりやすい字牌より残した方が本当によいのかは諸説ありますが意識はしておきたいところです。Fのようにアタマがある4ブロックの手ならもちろん打。25ページのまとめにある通り、「役牌から切った方がよいとしても大差ない」ので、聞きかじりの知識で役牌を切り飛ばしていないか注意しておきたいですね。

令和の麻雀最新理論

最新の麻雀戦術に乗り遅れるな!

「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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