- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第4章 手牌価値の創造
令和麻雀の手牌価値③
1000点のテンパイと8000点の1シャンテン。他家のテンパイが入らないうちは後者の価値が高いですが、テンパイが入れば後者は降りても、前者なら他家のアガリを防ぐために押し切ってしまった方がよいというケースもよくあります。また、テンパイ料があるので、3段目でもテンパイであれば2段目と比べてそれほど価値が劣るわけではありません。
他家にテンパイが入らないうちは、手牌の価値が低いからといって降りると決めるよりは、価値が低いなりに手牌の価値が高まるように手を進めます。安牌を抱えるのも、その方が降りやすい、あるいは押し返す手順が残りやすいという意味で手牌の価値を上げる選択の一環です。押し引きについては、他家にテンパイが入った(あるいはその可能性が高いと判断した)段階で判断することをお勧めします。基準についてはこちらを御参照下さい。
令和麻雀の手牌価値④
174ページの結論自体は本書の通りですが、アガリ牌の枚数が2倍になってもアガリ率は2倍にまではなりません。リャンメンリーチとカンチャンリーチの比較であれば、実際は1.4倍程度。詳しくは、『統計学のマージャン戦術』を御参照下さい。
令和の麻雀最新理論
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「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)
たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。
本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。
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