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ネマタの戦術本レビュー第1128回「『令和の麻雀最新理論』編 その20 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1128回「『令和の麻雀最新理論』編 その20 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第4章 手牌価値の創造

令和麻雀の手牌価値⑨

195ページはドラを使える人が1人も居ないうえに見えていない赤ドラも2枚止まり。全員の仕掛けが満貫未満であることがほぼ確定しています。ここまで分かりやすい局面でないとしても、鳴きの頻度が高い卓では満貫に届かない仕掛けであることの方が多いものです。

本書では場が軽いことから手牌価値を相対的に上昇させる局面を取り上げていますが、私は本書より手牌価値を高めに見積もり、場が重い場合に手牌価値を相対的に下方修正する局面を中心に取り上げる方針で進めることが多いです。この辺りは長年プロ雀士として活動しているが故に重い場を体験することが多い筆者と、オンライン麻雀中心で軽い場を体験することが多い私との差でしょうか。

令和麻雀の手牌価値⑩

形テンで押すかどうかの基準はこちらを御参照下さい。こちらの基準だと局収支のうえでは、対親リーチへの両無筋456は最終ツモであっても止めた方が有利、対親リーチの無筋2378、子対子の両無筋456は押すかどうか微妙。自分が親なら常に押し有利ということになります。

自分が大きくリードしている場合はフラットな局面より形テンの価値が低く、逆に大きく離されている場合も形テン程度の収入では順位に影響しづらいので、形テンの価値が大幅に上がるとまではいきません。一方、残り局数が少なく順位にはっきり影響が出る局面であれば、形テンの価値が高く積極的に取るべきことは明確。形テンの価値が高いケースは分かりやすいので、形テンを取るかどうか微妙程度であれば、どちらかと言えば降り寄りになることが多いように思われます。

そのことを踏まえると、基準のうえでは子対子なら両無筋456程度の危険度で降り有利にまでは至りませんが、本命視される超危険牌なら降り、あやふやなところであれば押しという本書くらいの基準が実戦的であると言えそうです。

令和の麻雀最新理論

最新の麻雀戦術に乗り遅れるな!

「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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