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ネマタの戦術本レビュー第1120回「『令和の麻雀最新理論』編 その12 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1120回「『令和の麻雀最新理論』編 その12 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第3章 押し引きの基準

令和麻雀の押し引き①

一般的な数牌の危険度については、『統計学のマージャン戦術』を御参照下さい。一般的なリーチはリャンメン待ちの割合が高く、リャンメン以外の待ちについてはアガリやすいように端寄りの牌が残されやすいことから、111ページの基準ほどには危険度に差がつきません。

しかし裏を返せば、「リャンメンが残るように打つ」「リャンメン待ちが残らない場合は出アガリしやすい待ちが残るように打つ」という打ち手の意志が介在しないノーヒントリーチにおいては、本書の基準に近くなるということ。必然的に押し引き基準や降りる手順が変わってくるので、単純な牌の組み合わせを参照するのか、統計に基づく牌の危険度を参照するのか、あるいは手順から他家の手牌構成を読んだうえで牌の危険度を概算するのか。余裕があれば区別できるようにしておきたいですね。

令和麻雀の押し引き基準②

117ページ以降の押し引き問題は手牌が掲載されていませんが、115ページ程度の手牌、残りスジ8本で通常無スジを押すのがボーダーラインという仮定で判断するものとみなせばよいでしょう。

ただし個人的には、残りスジを数える必要性は薄く、まずは手牌の良し悪しで押し引き判断を考えるのが無難と考えます。115ページの手牌は高め一通とはいえドラ無し悪形残り。放銃率10%程度の無スジであっても押せるかどうかは微妙とみて、もう少し残りスジが多い場合であっても打としそうです。

令和の麻雀最新理論

最新の麻雀戦術に乗り遅れるな!

「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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