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ネマタの戦術本レビュー第1123回「『令和の麻雀最新理論』編 その15 著:土井泰昭」

ネマタの戦術本レビュー第1123回「『令和の麻雀最新理論』編 その15 著:土井泰昭」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第3章 押し引きの基準

令和麻雀の押し引き⑧

リーチ宣言牌がターツの受けを増やすフォロー牌であるケースをソバテンと定義するなら、モロヒもソバテンのようなものです。139ページのようにリャンメン残りならフォロー牌を切って受けを狭めてまで安牌を持つケースも珍しくないですが。悪形残りならフォロー牌を残さないとロスが大きいので受けを狭めるのはレアケース。一般論としてはソバテンが他の無スジより放銃率が高くなるというほどではなくても、モロヒに関してはそれ以外のスジ待ちよりはっきり放銃率が高くなるのはこのためです。

147ページでまとめられているように、スジ待ちが通りやすいかどうかは、「リャンメン以外の待ちで当たる組み合わせがどの程度考えられるか」によって変わります。悪形ターツのフォロー牌をテンパイ以前に切るケースは少ないので、比較的放銃率が低いと言えます。

ただし裏を返せば、悪形でもフォロー牌をテンパイ以前に切る手順を踏んでいれば当たり牌になりうるということ。よくあるのが手役絡みのケースで、放銃した場合はそれだけ高打点になります。現物以外信用ならないと考えると必要以上に降りすぎてしまいますが、必要以上に押し過ぎてしまわない為にも、「この牌は通る」ではなく、「この牌を切るかどうかは別として、当たるとすれば◯◯のようなケースがある」というスタンスで判断するようにしましょう。

令和麻雀の押し引き⑨

「早い5切りは14、69待ち」の可能性が高いことは、『統計学のマージャン戦術』でも示されています。局所的には成り立つセオリーを、「早い裏スジ全体が危険牌」のように一般化し過ぎたことに従来のセオリーの誤りがありました。

単純に降りるのであれば現物を切ればよいですが、149ページのようにメンツ候補オーバーからの押し返しを考えるのであれば、目先の放銃率ではなく、メンツ候補全体が比較的通りやすいものを切るようにします。このあたりは意識していないと選びにくいので注意しておきたいですね。

令和の麻雀最新理論

最新の麻雀戦術に乗り遅れるな!

「一時期、デジタル時代に昔の戦術論でシステムにそぐわないものは排除されてきました。『捨牌は読まない』がその典型かと思われますが、それ以外にもメンゼンの大切さなども軽視されていたと思います。
ところが最近の戦術論ではそんな昔の戦術論が見直され、さらに改良されて発表されました。これこそが新時代の理論であり、私は本書でそれをまとめる意味でも、仮定や分析を交えながら展開したいと思います」(まえがきより)

たとえば、昭和は打点重視、平成は効率重視の打ち方が流行しましたが、現在は「一定の打点を確保した上での効率重視」という、ハイブリッドな打ち筋が登場し脚光を浴びつつあります。

本書ではまず、このような昭和でも、平成でもない令和の麻雀戦術について、ユーモアを交えながら解説します。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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