- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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問題10 大きなラス目の親番での心構え
連荘しても次局アガれる確率は単純計算で1/4。大きなラス目の時に限らず、親番のメリットは連荘よりも、打点が1.5倍になることにあります。
今回はが残り2枚なので、通常の悪形テンパイの場合より手変わりを待つ基準が緩やかなので一旦ダマテン。くっつきで三色テンパイになる牌を引いたのでテンパイ外し。結果的に2手先の変化が成就した形となりました。打点が必要な局面となると9巡目のドラも残してそうですが、この段階ではが2枚とも残っているので、1シャンテンに取っておくに越したことはないとみての判断でしょうか。遠くの変化を評価に入れるのは難しいので、この辺りも今後の研究課題となりそうです。
余談になりますが、箱下終了のルールなら放銃して持ち点がマイナスになると100%4着が確定しますが、リーチがかけられる1000点以上ならトップは絶望的だとしても、順位を1つ上げるだけなら案外達成できてしまうものです。よって、断ラスであっても飛ぶか飛ばないかで順位期待値に結構影響するので、親番が残っているうちはそれほど高打点重視の手組になるわけではありません。逆に言えば、プロのリーグ戦で遠い手役狙いを見ることが少なくないのは、対局者の打ち筋が打点寄りというだけでなく、箱下でも続行というルールの影響が大きいことに改めて気付かされます。
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