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ネマタの戦術本レビュー第1162回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その10 著:多井隆晴」

ネマタの戦術本レビュー第1162回「『必勝!麻雀実戦対局問題集』編 その10 著:多井隆晴」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

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問題11 アガりたい手のペンチャン

「アガりたい手」と言っても、アガりたくない手などあるはずもないので、一手進んだ時に「ペンチャンが残った手牌」と、「ペンチャンを落として浮き牌が残った手牌」とどちらが良いかで比較することをお勧めします。

今回はをツモった時で比較。既に赤ドラ2枚に三色目もあるとはいえ、ペンテンパイとの形が残るくっつき1シャンテンなら後者の方がアガりやすそうです。もちろん打点面でもタンピンがあるので後者有利です。練習問題も同じ要領でペンチャン落としが有利であることが分かります。

問題12 赤牌を見切るタイミング

(残りはメンピン赤の良形残り1シャンテン)からを切って安牌になりやすいを残すかどうかの前に、からを切るかを切るかを考えます。こちらによると、巡目が深くないうちはどちらを切っても微妙というところ。平和がつく牌姿(刻子ができると平和がつかない)であること、を切ってまでを残すと待ちが読まれやすいことを踏まえると、巡目に余裕があるうちは打にやや分があるとみます。

が安牌)からを切るかを切るか。こちらも平和がつく牌姿だといずれにせよ微妙というところです。

以上を踏まえると、今回はが1枚切れで完全安牌とまではいかないこと。は北家以外には片無スジ止まりであることも踏まえて残しにやや分がありそうです。もちろん巡目も深くなっているので、次巡以降共通安牌を引いた場合は安牌残しに分があるとみます。いずれにせよ微妙な比較になりやすいので特に押さえておきたいところです。

練習問題①は即使える受けがあると手変わりが必要なの違い。練習問題②のは他で雀頭が出来た時に良形が残るうえに一通目が残る牌でもあります。通常の浮き牌より良形を作りやすいうえに打点絡みであることを踏まえるとより価値が高いまでありそうです。3択の中では同じドラでもよりが使いにくいのでを切りますが、高打点の価値が比較的高い局面なら打も有力。一旦3シャンテンに戻りますがも浮き牌として強力。それならまで残して最大限手変わりをみる発想です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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