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ネマタの天鳳日記 第9回

ネマタの天鳳日記 第9回

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 前回の再掲。見落としていたこととは何か…そうです。リーチ宣言牌のはツモ切りで、実際は打とした時点でテンパイだったということです。

 ツモ切りリーチを打つ理由は打ち手によって様々ですが、よくあるのは、からの打のような、リーチ宣言牌のスジ待ち、いわゆるもろ引っ掛けになるのを嫌って1巡ダマにしてからリーチするというものです。スジ待ちであってももろ引っ掛けの場合は無スジと危険度は大差ないということは打ち手の多くが認識していることですし、それを逆用して1巡待つという選択をする打ち手も珍しくありません。

 もちろん、1巡ダマにしてからツモ切りリーチというだけでは、もろ引っ掛けを嫌ったと断言することはできません。しかし、読みがもし正しければは100%当たるのですから、仮に20%しか当たらない読みだとしてもは20%の確率で放銃することになります。放銃率が20%もあるなら、普通の無スジよりずっと危険なので切るべきではありません。

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 天鳳はリアルで打つ場合と比べて手出しツモ切りが見づらいので、この手のツモ切りリーチが結構有力かもしれません。現に私は引っかかりましたし、以前も似たようなケースで放銃しました。私と同卓される方は1巡回し引っ掛けリーチをお勧めします(笑)

 では何を切るのがよかったのかとなると、打ではないかと思います。とあったら他に悪形面子候補があれば引き変化をみて打、リャンメンが揃っている場合も将来の危険度でドラそばのを先に切ることが多いから待ちには当たりにくいという、いわゆる「宣言牌の裏スジは通りやすい」理論です。(からの引きも、が3枚見えているので可能性は低い)

 これもそれほど信用できる読みというわけではありませんが、少なくとも他の無スジよりはマシですし、が通ればが両スジになるので安牌水増しにもなります。からの切りでカンは有り得る一方、リーチ以前にを切っているのでカンは考えにくいことからより先にを切ります。

 麻雀はどこまで行っても、現前の手牌、局面に応じた、より有利な打牌を選ぶゲームです。打牌の優劣を比較する要素が他になければ、「当てにならないことも多いが、間違ってはいない」読みであっても活用するに越したことはありません。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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