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第130回 ネマタの麻雀徒然草

第130回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

大学3年からは進学先が変わるので、それまでの仲間とは疎遠になることが多いものですが、第60回でお話しましたように、私のクラス、文Ⅲ4組は何かと絆が深く、大学4年になっても夏休み中にクラス合宿を行っていました。場所は伊豆半島某所。本当は海水浴の予定でしたが台風の影響で中止。仕方ないので部屋でゆるゆると卓を囲むことになりました。

 ポン ポン ドラ 南場南家 トップ3着と続いて3戦目。序盤早々にダブ南チャンタの5200をテンパイ。ここにすぐ白をツモって打。ダブ南白ホンロウトイトイの12000に手変わり。これはもしやと思って次巡ツモったのはドラの。ダブ南白ホンイツホンロウトイトイ。心の中で指折り数えて11本。ついにリアル麻雀初の三倍満テンパイ。この2フーロに生牌のドラは簡単に出てくるところではありませんが、下家のコンパ長はクイタン仕掛け。振り込みを恐れないスタイルの彼ならつかめばドラも切ってくるだろうと打算を巡らせていましたが、数巡後ツモ切った中張牌にロンの声。あっさり1000点で流されることになりました。その後は全く手が入らずラスのまま終了。なかなか麻雀クイズのようにはいかないものです。
もっと勝つための現代麻雀技術論 第30回 「麻雀クイズ 回答と解説」


メンツを交代して別の半荘。麻雀はルール程度しか知らない(その割には麻雀界の話には結構詳しかったりする)友人が、どうすればいいんだと頭を抱えていました。対門のリーチに降りる牌がないのかと思ったら、 こんなとんでもない手でテンパイしていました。リーチすればリーチメンチン二盃口赤で確定三倍満。親リーチには全く出やすい牌ではないので、これならダマにしている意味はないよとアドバイス。リーチを掛けると下家の親までもがリーチ。そこに上家が無スジの。これが下家の親に18000の放銃となりました。

こんな大物手が入ったとなれば、真っ先にツモ山を確認したくなるものですが、次のツモは何と。一発ツモで数え役満になっていました。振り込んだ上家は第60回の同窓会の幹事。実は第28回の、中ぶくれ単騎でリーチして裏3を乗せたとは彼のエピソード。その時振り込んだのは下家の友人でした。

上家にもテンパイが入っていて、3人リーチに通る牌もなかった以上やむを得ない展開でしたが、この時ばかりは、「ちょっとは空気読めよ」的なことを思わず口走ってしまったのでありました(笑)

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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