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卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第61回 チートイツの推測と対応

卓上でヨシ!麻雀暗記ノート 第61回 チートイツの推測と対応

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チートイツは、第33回で紹介したように、高打点になりうる手です。
つまり、チートイツに放銃すると、ドラが絡んで致命傷になることもあります。
チートイツも、河に特徴があらわれやすいので、特徴をつかんでおきましょう。

Mリーグでのチートイツの実戦譜を見ていきます。

・2022年4月21日 第1戦東3局北家 松本吉弘プロ

配牌 [三][五][八][九][②][⑤][⑨][2][9][9][西][西][北]

テンパイ時の形 [三][三][九][九][③][⑤][⑤][⑨][⑨][9][9][西][西]

テンパイ時の河 [2][北][②][5][四][五][六][八][二][発][6] リーチ

このように、序盤から中張牌が多く切られると、チートイツの可能性が高まります。
普通は一九字牌から切られるので、通常の手とは様子が違う。
早々に三つの色の牌を切っていて、ホンイツの気配も薄い。
消去法で、チートイツが浮かび上がるわけですね。

もっとも、いつもこれほど分かりやすいとは限りません。
最初はチートイツか、普通の手か、どちらの可能性も残しながら手を進めることも多いためです。

・2022年4月25日 第1戦南1局1本場南家 多井隆晴プロ

配牌 [二][四][四][六][③][④][⑤][⑥][⑨][1][5][5][9]

テンパイ時の形 [四][四][七][七][③][③][⑤][⑤][5][5][9][9][西]

テンパイ時の河 [1][⑨][1][北][二][8][⑥][④][②][六][八][⑦][東] リーチ


配牌は、[③][④][⑤][⑥]の強い4連形があり、普通の手も目指せる形です。
そのため序盤に切るのは[1][⑨][1][北]で、通常の進行ですね。
しかし、同じ牌が重なりチートイツを意識した第5打の[二]からは、中張牌が8回連続で切られます。

チートイツを作りたい人は、できるだけ中張牌を先に切ります。
中張牌は他家が多く持っていて重なりにくく、最後の待ちも、一九字牌になった方がアガりやすいためです。

そのため、チートイツを目指す人の河には、途中から中張牌が多く並びます。

また、チートイツを作る人はしばしば、次のような動きをします。
1   ある一九字牌の2枚目を誰かが切ったあと、すぐに3枚目を切ってくる
河に1枚切られている一九字牌(特に字牌)は、他家から出やすく、チートイツの待ちとして優秀です。そのため、チートイツを目指す人は、その牌を手の中に残します。

しかし、2枚切られると、残りは1枚だけとなり、良くない待ちにランクダウンします。そのため、2枚目が見えたら、直後にその牌を切ることが増えるのです。

例えば序盤に[北]が1枚切れていて、しばらくして誰かが2枚目の[北]を切った。すると、すぐに他家が[北]を合わせ打ちしてきた。こんな場面では、チートイツの可能性を考えてみましょう。

2      少し考えてから一九字牌を切ってくる
チートイツを目指す人は、なるべく一九字牌を残します。たとえば、手元に[一][⑨][南]が1枚ずつあるとしましょう。そこに、新たな一九字牌、たとえば[西]をツモってくると「もしかすると[西]の方が山に残っているかな」「[西]の方が良い待ちになるか?」と考えます。

見極めるため、河に[西]が何枚あるかを確認します。ここで、少し時間がかかることがあるんですね。ここで、「より待ちごろの牌に入れ替えようとしているな」と読めることがあります。

では、他家がチートイツの可能性があるとき、どう対応すべきでしょうか。タンキ待ちなので、スジやワンチャンスはあてになりません。確実な安全牌は、現物と、既に3枚見えている牌だけになります。読むのは簡単ではありませんが、強いて言えば、次のような法則はあります。

・一九字牌で待つことが多い
前述したように、1枚切れの字牌は危険牌になります。

・既に2枚切られている牌で当たることは少ない

既に2枚切られ、残り1枚しかない牌でタンキ待ちにすることを、俗に「地獄待ち」といいます。ただ、残り1枚だとツモれる可能性も減るので、一般にはあまり地獄待ちにはしません。そのため、地獄待ちに当たることは多くはありません。ただ、状況や打ち手によって地獄待ちが好まれる場合もあり、絶対に安全とはいえません。

・4や6の牌が当たることは少ない
チートイツをする人は、真ん中の牌で待つことは避けるため、4や6は当たりにくくなります。5は、赤ドラを持っているケースがあり、放銃時の失点が高くなりがちです。

・ダマテンは少ない
ドラのないチートイツは、他家からの出アガリだと、1600点にすぎません。ツモっても、800・1600点(計3200点)です。

一方、リーチをかけると、リーチ・ツモ・チートイツで1600・3200点(計6400点)ですし、裏ドラが乗るとリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2で跳満、3000・6000点(計12000点)になります。

つまり、リーチをすることが得すぎるので、多くの場合はリーチがかけられます。(しばしば、ドラ2のチートイツでダマテンにされているケースもありますが、これは読みにくいことが多いです)

なお、一見チートイツっぽい河でも、手の中から同じ牌のトイツ落としをしてきたら、ほぼチートイツの可能性はなくなります。一刻も早く七つのトイツをそろえたい人が、わざわざ手の中のトイツを切るとは考えにくいためです。

また、早々にドラを切っているときも、チートイツの可能性は下がります。チートイツの最大の魅力は、ドラを2枚重ねると打点が急激に上昇することです。このメリットがあるので、チートイツをする人はドラをキープしようとします。

そのため、あっさりドラが切られれば、おそらくチートイツではないと分かるのです。序盤からドラを含む中張牌が次々と切られるようなら、チートイツではなく、国士無双が視野に入ってきますね。

次回は、「鳴いた直後に切られる牌に注目しよう」というテーマでお届けします。

この記事のライター

藤田 明人
最高位戦日本プロ麻雀協会第43期後期(2018年入会)
兵庫県出身。東京大学法学部卒業後、新聞社に入社。
記者を経て、教育事業部門で勤務。
麻雀が、幅広い世代の学びにつながることを研究しています。

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