こんばんは、まろちょふです。
今回は5/13(土)に麻雀スリアロチャンネル で放送された第42期最高位戦Aリーグ 第4節での新井啓文プロの一打を紹介します。
ウマは30-10-▲10-▲30。30000点持ち30000点返し。一発裏あり、赤無しの最高位戦ルールでの対局です。
全12節・48半荘を戦い、成績上位3名が現最高位・近藤誠一への挑戦権を得るリーグ戦となります。
対局者は嶋村俊幸プロ、村上淳プロ、新井啓文プロ、醍醐大プロの4名でした。
今回取り上げる場面は南3局2本場供託2本。新井プロの親番です。2着目ですがトップの村上プロとの差は僅かで、この親番で加点をすればトップが色濃く見える場面です。
親番の楽しみな配牌、ドラはで高打点が見込めます。ここは染め手に無理に行かずに、第一打とします。
こちらが西家の村上プロの配牌。新井プロの親番が流せそうな好配牌です。
両者とも急所を引き入れ、村上プロは2巡目で早くも1シャンテンに。
3巡目にを引き、4対子となりました。七対子やマンズの混一色を見て打とします。
しかし4巡目に裏目となるを引いてしまいました。しかし、まだ0面子で七対子なら2シャンテン。面子手なら3シャンテンの状態であり、フリテンが解消されることもあるのでここは打として面子手も見て進行します。
ここで分岐点。5対子目となるを引きました。ここでどう選択するのか?
七対子を見て5対子を残した場合、かなり面子手としての受け入れを犠牲にすることになります。
新井プロは打を選択しました。が鳴けない場合でも、が鳴ければ充分であり、他の塔子も埋まりやすそうな受け入れであるため、現段階で良い待ちが手牌にない七対子を見切る判断をしました。
ここで村上プロがを引き、の1シャンテンに。2巡目で1シャンテンでしたがなかなか聴牌に至りません。
をツモ。打の場面で打か打を選択していれば七対子の聴牌となっていました。今回は面子手としての受け入れが減らない為一旦七対子の1シャンテンに受けます。
ここで1シャンテンとなった嶋村プロからが打ち出されこれをポン。打として2シャンテン。しかし、親のドラポンであるため他家に与える恐怖感はかなりのものです。
ポン打からツモ切りが続いている新井プロのに対して、村上プロがツモで手が止まります。もう押せないと判断して現物で回ることになりました。
1シャンテンでを勝負した嶋村プロもは勝負できず守勢にまわります。
を引いて1シャンテンに。フリテン解消の材料としては残し、打とします。
そしてを引き聴牌。を切ればフリテンでないのシャンポン待ち聴牌となりますが・・・?
ここでを切りフリテンの待ちとしました。河には自身で切った1枚と嶋村プロが1枚ずつ切っており、見た目5枚の待ち。ですが他家が既に丁寧に現物を並べており、の出和了にはとても期待できないと判断し、フリテンですがの方があがりがあるのではと判断しました。実際にこの時点では嶋村プロに固められており、待ち枚数は0。は嶋村プロが1枚もっているだけで山に4枚。とても鋭い判断です。
見事海底でをツモあがりとなり、親の満貫、4000は4100オールのあがりとなりました。
全ての判断が絶妙な会心の一局となりました!