こんにちは!赤坂ドリブンズの広報担当です!Twitterでの実況ツイートなどもしているのですが、そこから漏れてしまったり深堀ったりしたドリブンズメンバーの思考を1分程度で読める記事にしていきたいと思います。これであなたもドリブンズの思考がわかってしまいますよ!
第3回は10月19日2回戦のこの局面です!
結果的には、他家のリーチや仕掛けが入る前に1つ仕掛けてタンヤオのみの300・500をアガった園田。何の変哲もなく見えるタンヤオのみですが、麻雀を打てば打つほど、このアガリを取れないことが増えるのではないかと感じます。
ポイントは東家松本選手の第1打でした。
園田「この時点で松本全力警戒です。松本の安全牌だけは切らさないようにする意識で打っていきますね」
はオヤで最も重ねたい字牌です。そのオヤが第1打にを打ってくるわけですから、他の字牌を持っておらず、ある程度ターツも足りていることが多くなります。なので、たった1枚の牌が切られただけですが、この局では松本選手をマークしていくことになります。
そんな中、園田はを打っていきます。この手牌、アガれなさそうですよね?ただでさえアガれなさそうなのに、松本選手がから打っているこの状況では、なおさらアガれなさそうです。それなら、いっそ真ん中のなどから打っていき、チートイツだけ見ながら少しでもオリやすいように端牌を集めておくという発想もありそうですが。
園田「もちろん引き気味に構えていくんですが、ある程度の安全を確保しながら『細くアガリ道だけは逃さないように打っていくのが重要』だと思っています」
― ということは、この手牌でも少しはアガリを見ているということですか?
園田「うーん、アガリを見てるというよりは、アガリ道を残した方がマシって感覚ですね。配牌からオリ気味に打った場合、仮に全く放銃しなくても、ツモられやノーテン罰符があるので、期待値的にはマイナスです。つまり、こういう悪い手でアガリを見ながら打つ場合には、期待値をプラスにすることまで望む必要はないわけです。オリたときのマイナスより多少でも『マシ』であればいいわけですから」
― でも、どうせオリそうなこの手で最大限に安全を追わないと放銃がこわいですよ、やっぱり。
園田「確かに、アガリ道を残したばっかりに手詰まりになって、たまに12,000を放銃するかもしれません。そんなときには『あんな手からオリ打ちしてダサっww』てコメントされると思うんですよね(笑)。でも、それでいいんです。期待的にマシであれば。長くやれば必ずマシな結果が積み重なりますから」
― うーん、そういうものですか。
園田「そういうものですよ。アガリ道を残すことってけっこう大事で、たまにアガれたり、たまにテンパイ料もらえたりする『見える得』だけではなく、自分がアガリに向かって仕掛けたりすることで、裏側で他家が手順を違えて損したり、自分の仕掛けがなければ他家がリーチでハネマンツモってたはずなのにスピードを合わせてチーテンの2,000点に打点が下がったりする『見えない得』もけっこうあるもんですよ」
― なるほど。効果は見えにくいけど、それを信じて「マシ」を積み重ねろと。
園田「そう!それです!例えば、ぼくが仕掛けた直後の二階堂さんです」
園田「単騎選択で純粋に良さそうなを選んだだけかもしれませんが、もしぼくが仕掛けたことにより、1ミリでも『タンヤオに当たるかもしれない』という要素が入って単騎を選んでるんだとしたら、ほんの少しだけアガリにくい選択を強いられたことになるわけじゃないですか?それなら、やっぱり仕掛けてアガリに向かった方がマシだったんじゃないかと思いませんか?」
― おおっ、確かに!そう言われるとわかりやすいですね。そういう小さなマシを積み重ねる手順が、諦めない園田麻雀を支えているんですね!
園田「そうです。相手に少しでも難しくなるような要素を押し付けながら、相対的に自分が少しでも得するように打つことが大事だと思うんですよね」
この局ではリーチする気はなく、仕掛けてかわすことを見ていたと言う園田。マシを積み重ねた諦めない手順が、300・500という最低打点ながら最高にマシな結果に届いてくれました。
Go!Drivens!
■赤坂ドリブンズは、今週のMリーグには25(木)、26(金)に登場!19時からAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定となっています。