講義20
下家のアガリ率を下げるということはそれだけ別の他家のアガリ率を上げることになりますから、下家の仕掛けや点数状況を考慮して、下家にアガられるくらいなら別の他家がアガった方がよいと判断すれば絞りを入れることになります。講義11で取り上げられたようなゲームメイク術を参考に、絞るべきかどうかを判断しましょう。
どのような牌が鳴かれやすいかについては、講義15〜17の速度、手役読み、18のブロック読み、19の待ち読みの技術がそのまま適用することができます。このように麻雀の技術というのはそれぞれを関連付けてこそ実戦で活用できるようになるので、一つのことだけを集中して覚えようとするのではなく、そこまで覚えることに力を入れなくてもよいので、満遍なく押さえておくことをお勧めします。
今回は基本的に自分のアガリを考慮しないケースを想定しているので、絞った他家以外の安牌も残しつつ打つことになりますが、アガリを目指すからこそ、他家に先制テンパイを取られにくいように絞ることも考えられます。この場合は手作りも考慮に入れる必要があるので何を切るべきか更に判断が難しくなります。これも講義14のような、自分のアガリを目指しつつリーチ者以外もケアする必要があるケースのように状況が複雑なので、基準にとらわれずに実戦でその都度検証していくようにしましょう。
実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義
本書は、ネット麻雀天鳳とフリー雀荘の両方で圧倒的な好成績を叩き出し、なおかつ現役で学習塾の講師をしている著者が、丁寧に論理的に、かつ冗談を交えながら、実戦でよく出る麻雀の場面を題材に講義をしているものを、そのまま文字に起こしたものです。
まるで有名予備校の人気講師の授業を聞いているような、楽しい話を読むだけで勝てる作りになっています。
全22回の各講義では、豊富な牌図による説明に加え「ポイント」や「これだけは覚える!」といった見出しで重要部分がまとめてあるため後からの復習にも役立ちます。
購入はこちら