- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第6章 9
メンタルを平静に保つことが理想とはいえ、勝負所ではどうしても緊張しがちです。負けても構わないという精神状態なら緊張せずには済むかもしれませんが、それでは集中すべき時に集中できずにかえって負けてしまうことでしょう。緊張感そのものは克服する必要はないですし、むしろある程度あった方がよいと思います。
問題は、恐怖、勇気といった感情が、打牌選択にまで反映され、冷静な状態の時と同じ牌が切れなくなってしまうことです。ですから、気の迷いが生じて何を切るか迷った時は、最初に有力と思った牌をそのまま選ぶことをお勧めします。何故なら最初に選んだ牌こそ、多くは冷静な状態で選ぶであろう選択であり、これまで修めてきた技術が確かなものであればそれが正着である可能性が高いためです。結果的に変えた方が正解だったとしても、それはまだ己の技量が不足していたということであり、最初の候補を実戦中にコロコロ変えているようでは、実力向上はなかなか望めません。正しく技術を積み重ねていけば、直感で選んだ牌が最善であることも増えるはずです。
第6章 10
麻雀が勝負の場である以上、ルールの範疇で最大限に勝ちを目指すべきで、それこそが同卓者に対する礼儀であると考えます。そうした価値観が浸透した方が、勝つためにはもちろん、楽しむうえでも望ましいのではないでしょうか。
ただし、同卓者は1人ではなく3人であるという事実も忘れてはなりません。1対1のゲームであれば、「相手の嫌がることをする」がそのまま正着になることが多いですが、対戦相手が複数いる場合は、必要以上に嫌われて、同卓者に「他の相手には負けてもあいつには負けたくない」と思わせてしまうのも損になります。逆に自分が、特定の相手を嫌い過ぎるがあまり別の同卓者を利する行為をしてしまうことも避けねばなりません。好きか嫌いかではなく、損か得かで判断するよう心がけましょう。
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