- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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有効牌の種類と枚数を数える
テーマ63
「テンパイする牌は何種何枚あるか」が麻雀プロ団体の試験で問われることが多いのは、客観的な正解が何かが分かっている問題なので、試験問題として出題しやすいためです。
何種何枚と言われると複雑に聞こえますが、何種さえ分かればその数に4倍して、そこから手牌で使っている枚数を引くだけです。
何を引いてテンパイするかは、現状の1シャンテンがどのような形かを認識しておけば分かりやすくなります。出題されやすいのは例題A、Cのように枚数が多くなりやすいくっつく1シャンテン、例題Bのようにチートイツとの両天秤といった見落としが起こりやすいパターンです。試験を受ける予定がある方は練習しておきましょう。
テーマ64
実戦においては、どの牌を引けばテンパイするかを認識できることは当然必要ですが、テンパイする枚数を正確に把握する必要性はほとんどありません。
むしろ、「何を切れば受け入れ枚数が最大になるかを判断するのが難しいなら、受け入れ最大に取る選択が最善手であることはほとんどない。」と言ってもよいでしょう。何故なら、受け入れ最大が何かを判断するのが難しいということは、それだけ元々手広いので受け入れを狭めてもテンパイしやすいため受け入れ枚数の価値が低く、その分受け入れ枚数以外の指標が重要になるためです。
例題Aで受け入れ枚数だけなら打が最大になるという点からも、元々手広い牌姿ほど単純な受け入れ枚数が重要で無くなることがお分かりいただけるかと思います。
テーマ65
テーマ65はくっつき1シャンテンでしたが、今回のように2メンツある1シャンテンで、待ちとして残る形が決まっている場合は受け入れ枚数の多さが指標として使いやすいです。
しかし、今度は形が決まっているので、そもそも受け入れ枚数を数えなくても手牌を認識しやすいため結局必要性は薄いです。むしろ単なる枚数ではなく、どの程度の確率でアガれるかを認識できるようになりたいところですが、このあたりを人力で判断するのはかなり困難。機会があればデータに基づくアガリ率の目安をまとめたいところです。
テーマ66
単純な浮き牌同士の比較についても、受け入れ枚数を押さえていなくても、単に内寄りの牌を残す、スジでかぶっていない牌を残すというだけで対応できるので枚数を数える必要性は薄いです。このあたりも余裕があればデータに基づくアガリ率の目安をまとめたいところです。
ウザク式麻雀学習 牌効率
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